『紅茶に砂糖を加え菌で発酵させた飲料、またその発酵に使われる菌のかたまり』
概要
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紅茶キノコとは、甘い紅茶に酢酸菌や酵母菌を加えて発酵させた飲み物、またはその発酵の過程で表面にできるゼラチン状の菌膜を指す。
飲料としてはほのかな酸味と発泡感があり、健康効果を期待して飲まれることがある。
欧米では「Kombucha(コンブチャ)」という名で知られ、健康志向の飲料として人気がある。
ただし、日本で古くから親しまれている「昆布茶」とはまったく別物である。日本の昆布茶は、昆布を乾燥させて粉末や顆粒状にしたものに湯を注いで飲む、塩味のある和風の飲み物であり、発酵飲料ではない。
「紅茶キノコ」は発酵によってできた酸味のある飲料であり、成分も風味も製法もまったく異なるため、混同しないよう注意が必要。
語源
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「紅茶」は「茶の一種で赤褐色の色味をもつ飲料」、「キノコ」は「菌類の一種で傘状の形をもつもの」を指す。つまり「紅茶キノコ」は「紅茶で育てるキノコのような見た目の菌」という意味で名づけられた名称。実際にはキノコではなく、酵母や酢酸菌が共生した菌膜である。
なお、この飲料は英語圏では「Kombucha(コンブチャ)」という名で知られるが、この名称の由来ははっきりしていない。有力な説としては、日本語の「昆布茶」が誤って使われたという説があり、名称だけが先行して欧米に広まり、発酵飲料と混同された可能性がある。また、「Kombu(昆布)」+「Cha(茶)」という語感から転用されたともされるが、実際の原料に昆布は含まれないため、誤認に基づく名称と考えられている。つまり「Kombucha」という言葉は日本語に似ているものの、日本由来の正確な表現ではなく、命名には混乱がある。
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紅茶
昆布茶
画像:Romarin(CC BY-SA 3.0)
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『発芽させた穀物』
概要
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麦芽は、大麦などの穀物の種子を発芽させ、途中で加熱・乾燥して発芽を止めたもの。
酵素が活性化しており、でんぷんを糖に分解する力を持つ。
ビールやウイスキーなどの醸造・蒸留酒の原料として用いられるほか、麦芽糖や麦芽エキスとして食品にも使われる。
とくにビールでは、麦芽から糖分を抽出して酵母で発酵させる工程が基本であり、麦芽の種類や焙煎具合によって風味や色が大きく変わる。
語源
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麦芽
麦「大麦・小麦などの穀物」芽「発芽」で、「発芽した麦」という意味。
中国語の「麦芽(màiyá)」も同じ語で、古くから東アジアで共通して使われている漢語。
malt
古英語 mealt に由来し、「発芽させた穀物」を意味する。
語源はゲルマン祖語 maltam にさかのぼり、「柔らかくする・発酵させる」を表す印欧祖語 meld- が起源とされる。
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