食・料理

麦芽 (ばくが)

麦芽 読み:ばくが
malt 読み:モルト
とは、

概要

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麦芽は、大麦などの穀物の種子を発芽させ、途中で加熱・乾燥して発芽を止めたもの。
酵素が活性化しており、でんぷんを糖に分解する力を持つ。

ビールウイスキーなどの醸造・蒸留酒の原料として用いられるほか、麦芽糖や麦芽エキスとして食品にも使われる。

とくにビールでは、麦芽から糖分を抽出して酵母発酵させる工程が基本であり、麦芽の種類や焙煎具合によって風味や色が大きく変わる。

語源

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麦芽

「大麦・小麦などの穀物」「発芽」で、「発芽した麦」という意味。
中国語の「麦芽(màiyá)」も同じ語で、古くから東アジアで共通して使われている漢語。

malt

古英語 mealt に由来し、「発芽させた穀物」を意味する。
語源はゲルマン祖語 maltam にさかのぼり、「柔らかくする・発酵させる」を表す印欧祖語 meld- が起源とされる。

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画像:Jon Sullivan(CC BY 2.0
出典元はこちら:Wikimedia Commons

Beer (ビア)

beer 読み:びあ
ビール 読み:びーる
とは、

概要

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beer は、主に大麦麦芽(モルト)を発酵させ、ホップで香りと苦味を加えて作るアルコール飲料を指す英語。

アルコール度数は一般に4〜6%ほどで、爽快感のある軽い飲み口が特徴。スタイルとしては、下面発酵の「ラガー」、上面発酵の「エール」などがある。

また、ノンアルコールビールやクラフトビールなど、派生商品も多く存在する。

語源

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古英語 beor に由来するが、この beor の正確な意味や内容物は現在も議論がある。
一説には、当時の beor はビールとは異なり、果実などを原料にした甘い発酵酒であった可能性もある。
現代の意味に近い「麦芽の酒」としての beer は、中世以降のドイツ語 Bier(ビール)やオランダ語 bier などを通じて確立され、英語にも再定着したと考えられる。
語源的にはインド・ヨーロッパ語族の「飲む」「発酵」などの語根に由来するとされるが、詳細には諸説ある。

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醸造酒

麦芽

ホップ

ビア缶チキン (びあかんちきん)

Beer can chicken 読み:ビアカンチキン
ビア缶チキン 読み:ビアカンチキン
とは、

概要

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ビア缶チキンは、中身の入ったビール缶を鶏の腹に差し込んだ状態で立たせ、丸ごと焼き上げる料理。主にアウトドアやバーベキューなどで楽しまれる。

調理中、缶の中のビールが加熱によって蒸気になり、鶏肉の内部からじっくり火が通る。これにより、皮はパリッと、身はジューシーに仕上がるのが特徴。

アメリカを中心に人気となった調理法で、日本でもキャンプブームの影響などから広まりつつある。調理には専用のスタンドなどを使うこともある。

語源

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beer canビール缶」chicken「鶏」を組み合わせた言葉で、文字通り「ビール缶を使ったチキン料理」という意味。アメリカ南部のバーベキュー文化から生まれた言葉とされる。

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ビール

バーベキュー

キャンプ

杓子 (しゃくし)

杓子 読み:シャクシ
とは、

概要

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杓子」は、料理や配膳の際に汁物・飯・液体などをすくい取るために使う道具。

通常、柄が長く、先端がやや丸みを帯びた浅い皿状になっている。
木製・金属製・プラスチック製など素材は多様で、用途に応じて形状も異なる。

特に味噌汁や汁物を鍋からすくう時によく使われる。

同様の道具に「おたま」があるが、「杓子」はやや古風な言い回しで、和風の調理器具として語られることが多い。

例文

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・母は味噌汁を杓子ですくって、椀によそった。

・この古い杓子は祖母の代から使われている。

語源

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」はすくうための道具を意味し、「」は道具や器具を表す接尾語。「しゃく」は元々、竹などで作られたすくい器を指す漢語的表現で、これに和語の接尾語「し」がついて「しゃくし(杓子)」となった。

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きしめん (キシメン)

きしめん 読み:キシメン
とは、

概要

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きしめんは、日本のうどんの一種で、幅が広くて薄い平打ち麺が特徴。

主に愛知県名古屋市を中心とする地域で親しまれており、のどごしが良く、つるりとした食感が楽しめる。

温かい汁物や冷やしで食べられ、特に鰹節や醤油味の汁と相性が良いとされる。

名古屋の郷土料理の一つであり、家庭でも広く食べられている。

語源

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きしめん」という名の由来については諸説ある。

代表的な説の一つに、中国のお菓子「碁石麺(きしめん)」に由来するというものがある。碁石麺は小麦粉を練って平たく伸ばし、竹筒などで碁石の形に抜いてゆで、きなこをかけたもので、この名前が転じたとされる。

また、「紀州(きしゅう)」から伝わった平打ち麺が語源とする説もある。

いずれも決定的な定説はなく、複数の説が存在する。

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うどん