若布 (ワカメ)

若布 読み:ワカメ
とは、

概要

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ワカメとは、オクロ植物褐藻綱コンブ目チガイソ科ワカメ属に分類される、海産の多年生褐藻。
日本各地の沿岸に自生し、古くから食用として利用されてきた。

主に味噌汁や酢の物、サラダなどに使われる。

葉状部(いわゆる“葉”)のほかに、茎に相当する「茎ワカメ」や、胞子を形成する「めかぶ」なども食材として親しまれている。

乾燥・塩蔵・生の状態で流通し、栄養価が高く、低カロリーであることから健康食品としても注目されている。

語源

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ワカメ」は古くは「若布」「和布」「稚海藻」などと書かれ、「若い(新しい)海藻」の意から名づけられたとされる。春先に若芽が芽吹くことから「若芽(わかめ)」の意味合いがあるという説が有力。また、『万葉集』などの古典にも記述があり、古代から日本人の生活に密接に関わってきたことがうかがえる。

同義語

和布/稚海藻/裙蔕菜 (わかめ)

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昆布 (こんぶ)

昆布 読み:コンブ
とは、

概要

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昆布とは、オクロ植物褐藻綱コンブ目コンブ科に属する、大型の褐藻類のうち、食用にされるものの総称。

日本では古くから出汁として使われ、うま味成分であるグルタミン酸を多く含むことから、和食文化の基盤を支える食材として重宝されてきた。

主に北海道沿岸で採取され、利尻昆布、羅臼昆布、真昆布、日高昆布など、種類によって風味や用途が異なる。

乾燥させて保存・利用されるのが一般的で、煮物や佃煮にも用いられる。

語源

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」は「群れ集まる、小さな虫や生き物」などの意味、「」は「広がったもの」や「布状の形」を指す。つまり「昆布」は「海中で布のように広がる海藻」の姿に由来する語とされる。また、中国古代の文献にも「昆布」という語が見られ、日本にも奈良時代にはすでに記録がある。和語では「ヒロメ」や「コブ」などとも呼ばれていた。縁起物としての「よろこぶ」との語呂合わせもあり、祝い事などにも多く使われてきた。

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紅茶キノコ (こうちゃきのこ)

紅茶キノコ 読み:コウチャキノコ
とは、

概要

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紅茶キノコとは、甘い紅茶に酢酸菌や酵母菌を加えて発酵させた飲み物、またはその発酵の過程で表面にできるゼラチン状の菌膜を指す。

飲料としてはほのかな酸味と発泡感があり、健康効果を期待して飲まれることがある。

欧米では「Kombuchaコンブチャ)」という名で知られ、健康志向の飲料として人気がある。
ただし、日本で古くから親しまれている「昆布茶」とはまったく別物である。日本の昆布茶は、昆布を乾燥させて粉末や顆粒状にしたものに湯を注いで飲む、塩味のある和風の飲み物であり、発酵飲料ではない。
紅茶キノコ」は発酵によってできた酸味のある飲料であり、成分も風味も製法もまったく異なるため、混同しないよう注意が必要。

語源

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紅茶」は「茶の一種で赤褐色の色味をもつ飲料」、「キノコ」は「菌類の一種で傘状の形をもつもの」を指す。つまり「紅茶キノコ」は「紅茶で育てるキノコのような見た目の菌」という意味で名づけられた名称。実際にはキノコではなく、酵母や酢酸菌が共生した菌膜である。

なお、この飲料は英語圏では「Kombuchaコンブチャ)」という名で知られるが、この名称の由来ははっきりしていない。有力な説としては、日本語の「昆布茶」が誤って使われたという説があり、名称だけが先行して欧米に広まり、発酵飲料と混同された可能性がある。また、「Kombu(昆布)」+「Cha(茶)」という語感から転用されたともされるが、実際の原料に昆布は含まれないため、誤認に基づく名称と考えられている。つまり「Kombucha」という言葉は日本語に似ているものの、日本由来の正確な表現ではなく、命名には混乱がある。

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紅茶

昆布茶

画像:Romarin(CC BY-SA 3.0
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Grappler (グラップラー)

grappler 読み:ぐらっぷらー
とは、

【名】

概要

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grappler は「grapple」に由来する名詞で、主にレスリングや柔術、総合格闘技(MMA)などで組み技を得意とする選手を指す。

相手を組みついて倒す、抑え込むなどの技術を使う戦闘スタイルを持つ。

一般には格闘技の専門用語として使われ、スポーツや格闘技の文脈でよく登場する。単に「取っ組み合う人」という意味でも使われる。

例文

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・He is a skilled grappler known for his ground fighting techniques.
彼は寝技の技術で知られる熟練のグラップラーだ。

・The grappler took down his opponent quickly.
そのグラップラーは素早く相手を倒した。

語源

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grapple「つかむ、取っ組み合う」に名詞化の接尾辞 「-er」がついた語で、「取っ組み合う者」「組み技をする人」を意味する。語源はラテン語のつかむ道具を意味する語に由来し、格闘技用語として発展した。

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grapple

 Grapple (グラップル)

grapple 読み:ぐらっぷる
とは、

【動】

【名】

概要

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grapple は、もともと「しっかりつかむ」「組み付く」といった動作を表す言葉で、格闘や取っ組み合いを指す場面で使われる。

比喩的には、困難な問題や課題に真剣に向き合うこと、苦闘することを表す用法も多い。

例文

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・The two wrestlers grappled in the ring.
 2人のレスラーがリングで取っ組み合った。

・She has been grappling with anxiety for years.
 彼女は何年も不安と闘っている。

・The workers used a grapple to lift the debris.
 作業員はがれきを持ち上げるのにグラップルを使った。

語源

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ラテン語 grāpulum「つかむ道具」を起源とし、古フランス語 grapel を経て英語に入った語。もともとは「つかむための道具」を意味し、そこから「しっかりつかむ」「格闘する」などの意味が派生した。現在では身体的な動作だけでなく、精神的・課題的な「取り組み」にも広く使われている。

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