かなとこ雲 (かなとこぐも)

かなとこ雲 読み:カナトコグモ
とは、

概要

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かなとこ雲とは、発達した積乱雲の上部が広がって、まるで金属を打つための台「金床」のような形になった雲のこと。
強い上昇気流によって雲が発達し、対流圏界面に達すると、それ以上は上昇できず、上部が横に広がる。
この特徴的な形状が「金床」に似ているため、「かなとこ雲」と呼ばれる。

かなとこ雲が現れると、激しい雷雨や突風、ひょう、竜巻などの危険な気象現象を伴うことが多い。

語源

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かなとこ」は、金属を叩いて加工するための重い台。「かなとこ雲」は、その形が金床に似ていることから名づけられた気象用語。正式には「積乱雲かなとこ状の上部」を指すが、一般には雲全体の形状を表して用いられる

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金床

積乱雲

金床 (かなとこ)

金床 読み:カナトコ
とは、

概要

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金床とは、鍛冶や金属加工の作業において、金属を打ち伸ばしたり形を整えたりするために使う重くて硬い台のこと。
鉄や鋼などで作られており、その上に加熱した金属を乗せて、ハンマーなどで叩くことで加工する。

現代では工業用機械が主流になっているが、鍛冶職人や金属工芸の現場では今も使われている。

語源

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「金属」「物を置くための台」で、「金属を置いて加工する台」という意味から「金床」と呼ばれるようになった。

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画像:Amboß_klein.jpg © Raimond Spekking(CC BY-SA 3.0
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頭巾 (ずきん)

頭巾 読み:ズキン
とは、

概要

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頭巾とは、頭や顔の一部を覆うために身につける布状の装身具や防具のこと。
防寒・防塵・装飾・宗教的用途など、目的によって形や素材はさまざま。

語源

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「頭部」「ぬの」で、「頭を覆う布」というう意味から。古くは中国の風習に由来し、日本には奈良〜平安時代に伝わったとされる

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頭巾雲 (ずきんぐも)

頭巾雲 読み:ズキングモ
とは、

概要

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頭巾雲とは、積雲や積乱雲が急速に発達するとき、その雲の頂上部に、まるで頭巾やベレー帽をかぶせたように現れる薄くて丸みを帯びた雲のこと。
気象学的には「pileus(ピレウス)」と呼ばれ、略号は「pil」。雲頂に接して現れる場合と、やや上空に浮かぶように出現する場合がある。

この雲は、下層の積雲・積乱雲に強い上昇気流が生じ、その勢いで上空の湿った安定層が持ち上げられ、冷却・凝結することで生まれる。見た目は美しいが、天候急変の予兆であることが多く、雷雨や突風、ひょうなどに注意が必要。

寿命は短く、数分から十数分で消えることが一般的。
なお、「ベール雲」と混同されることがあるが、頭巾雲はより局所的・立体的な形状を持ち、水平に大きく広がるベール雲とは性質が異なる。

語源

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頭巾雲」は、見た目が人の頭にかぶる「頭巾」に似ていることから名づけられた和語表現。ラテン語名「pileus(ピレウス)」は古代ローマで使われたフェルト帽を指し、形状から命名されている。気象学の専門用語としては、国際的には「副変種雲(supplementary feature)」の一つとされており、分類上は主に層積雲・高層雲・巻雲などに属する。

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積乱雲

頭巾

公序良俗 (こうじょりょうぞく)

公序良俗 読み:コウジョリョウゾク
とは、

概要

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公序良俗」は、「公序」=公共の秩序と、「良俗」=善良な風俗道徳や慣習)を組み合わせた言葉で、社会全体が守るべき基本的なルールや価値観を指す。

法律や契約、表現行為などの場面で使われることが多く、これに反する行為や契約は、たとえ法に明記されていなくても無効とされることがある。

たとえば、人身売買や極端に不当な契約、著しくわいせつな表現などは「公序良俗に反する」とされ、社会的にも法的にも容認されない。

日本の民法や判例でも頻繁に登場する重要な法的概念

例文

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公序良俗に反する内容の契約は無効となる。

・表現の自由にも、公序良俗の範囲内という限界がある。

語源

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公序」は「公共の秩序」、「良俗」は「善良な風俗」を意味する熟語で、いずれも漢語に由来する。近代日本の法体系において「公序良俗」という形で法的概念として定着し、明治時代以降の民法や商法などで公式に用いられるようになった。西洋法の「public order and morals(公共の秩序および道徳)」に相当する概念を日本語で表すために成立した表現とされる。

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公序

良俗

秩序

道徳