公序良俗 (こうじょりょうぞく)

公序良俗 読み:コウジョリョウゾク
とは、

概要

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公序良俗」は、「公序」=公共の秩序と、「良俗」=善良な風俗道徳や慣習)を組み合わせた言葉で、社会全体が守るべき基本的なルールや価値観を指す。

法律や契約、表現行為などの場面で使われることが多く、これに反する行為や契約は、たとえ法に明記されていなくても無効とされることがある。

たとえば、人身売買や極端に不当な契約、著しくわいせつな表現などは「公序良俗に反する」とされ、社会的にも法的にも容認されない。

日本の民法や判例でも頻繁に登場する重要な法的概念

例文

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公序良俗に反する内容の契約は無効となる。

・表現の自由にも、公序良俗の範囲内という限界がある。

語源

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公序」は「公共の秩序」、「良俗」は「善良な風俗」を意味する熟語で、いずれも漢語に由来する。近代日本の法体系において「公序良俗」という形で法的概念として定着し、明治時代以降の民法や商法などで公式に用いられるようになった。西洋法の「public order and morals(公共の秩序および道徳)」に相当する概念を日本語で表すために成立した表現とされる。

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