胆 読み:きも
とは、
『恐れに動じない精神的な強さ』
胆 読み:たん
とは、
解剖学
『胆嚢を中心とする消化に関わる内臓』
概要
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胆は、もともと体内にある消化(胆汁の蓄積)に関わる器官、すなわち胆嚢を指す語である。
この身体的な意味を基盤として、胆は文脈によって異なる価値や役割を担う言葉として用いられてきた。
クマなどの場合、胆は「胆(い)」や「熊胆(ゆうたん)」と呼ばれ、胆嚢内の胆汁を乾燥させたものを指す。
これは古来より貴重な生薬とされ、薬効を目的として扱われる。
人に対して用いられる場合、胆は内臓に精神や感情が宿ると考えられていた思想に基づき、度胸や勇気、物事に動じない精神の強さを象徴する語となる。
この用法は「胆力」「大胆」など、精神的領域を表す言葉として定着している。
なお、魚などの内臓を指して「肝(きも)」と呼ぶ場合があるが、これは表記・意味体系ともに異なり、主に食用としての内臓全体を指す言い方である。
胆とは語源的・文化的な扱いが異なるため、区別して理解される。
語源
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胆は中国古代医学において重要な内臓とされた語である。
内臓が生命力や感情と結び付けて考えられていたことから、実体としての内臓の意味に加え、薬効や精神的な意味へと用法が広がった。