政治

陣笠議員 (じんがさぎいん)

陣笠議員 読み:ジンガサギイン
とは、

概要

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陣笠議員とは、議会において目立った発言や政策提案を行わず、党内の上層部や有力議員の方針に従って議決に参加するだけの存在と見なされる議員を指す言葉。

多くの場合、国会議員の中でも新人や影響力の小さな議員が対象で、政治的発言権が弱い立場を批判的・比喩的に表現した語として用いられる。

語源

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戦場で下級兵士がかぶった「陣笠」の存在に由来する。

陣笠は戦闘で頭を守る最低限の装備であり、身分の低い兵士の象徴とされた。
そこから、議会内における下位の立場の議員を指して「陣笠議員」と呼ぶようになった。

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陣笠

首班指名選挙 (しゅはんしめいせんきょ)

首班指名選挙 読み:シュハンシメイセンキョ
とは、

概要

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首班指名選挙」は、国会において内閣総理大臣を正式に選出するために行われる選挙。

日本国憲法第67条および国会法、議院規則、先例に基づき実施される。

手続

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  1. 衆議院参議院の両院で、それぞれ記名投票により候補者を選出する。
    ・過半数の票を得た議員がその院の指名者となる。
    ・過半数を得る者がいない場合は、得票の多い者から順次投票を行い、最終的に上位2名による決選投票を行い、その勝者がその院の指名者となる。
  2. 両院の指名者が一致すれば、その人物を内閣総理大臣に指名する。
  3. 一致しない場合は、両院協議会を開き、調整を行う。
  4. 協議会で両院の意見が一致するか、出席協議委員の3分の2以上の多数を得た場合、その人物を指名する。
  5. それでも一致しない場合は、憲法の規定により衆議院の議決が優先され、衆議院の指名者が内閣総理大臣となる。

このため、実務上は衆議院で過半数を得た候補が内閣総理大臣に指名されることが多い

その後、被指名者は日本国憲法第6条に基づき、皇居で行われる親任式において天皇から正式に任命を受け、内閣総理大臣に就任する。

語源

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首班内閣総理大臣」、指名「名を挙げて指定する」、選挙「選び決めること」という意味から。
つまり「首班指名選挙」は「内閣首長を正式に選び指名するための国会の選挙」を表す言葉。

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首班

内閣総理大臣

下野 (げや)

下野 読み:ゲヤ
とは、

概要

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下野は、中央の官職や政権の座を離れて、政権の外に下る行為・状態を指す語である。

古代・中世には都や朝廷の役職を辞して地方や政務の外へ下る意味を持ち、近現代では政党が与党の座を失い野党となることや、政治家政府の地位を退くことを「下野する」と表現する。

例文

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・与党が大敗し、ついに下野した。

・長年の内閣は支持率低下で下野を余儀なくされた。

・官職を辞して下野した後も、彼は政界に影響力を残した。

語源

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「くだる」政権の及ばない外の領域」の合成。
ここでの「」は単なる田舎や故郷ではなく、朝廷幕府などの統治・支配の外側を意味する語義が強い。

律令制や幕藩体制下で官職を辞して中央の職務から退く行為を指したことが起源となる。

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野党

政権

超党派 (ちょうとうは)

超党派 読み:チョウトウハ
とは、

概要

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超党派とは、特定の一つの政党に属した立場ではなく、複数の政党に所属する議員が党派の違いを超えて協力することを指す言葉。

主に国会や議会で政策や法案の実現を目指す際に使われる。

特定の党派色を前面に出さず、共通の課題解決を目的に連携する姿勢を表す。

語源

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「こえる」党派「共通の主義・主張を持つ政党や政治的集団」という意味から。
つまり「党派をこえる」という意味で、政党間の枠を超えて協力する立場を表す言葉。
主に政治用語として使われる。

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党派

党派 (とうは)

党派 読み:トウハ
とは、

概要

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党派とは、同じ思想や政策、利害関係を共有する人々が形成する政治的な集団を指す言葉。

政党そのものを意味する場合もあれば、政党内部の分派や特定の主張に基づくグループを指す場合もある。

国会や議会での対立や協力の単位となることが多い。

語源

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政治的な団体」「枝分かれした仲間・集団々」という意味から。

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