下野 読み:ゲヤ
とは、
『官職を辞めて民間に下ること』
概要
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下野は、中央の官職や政権の座を離れて、政権の外に下る行為・状態を指す語である。
古代・中世には都や朝廷の役職を辞して地方や政務の外へ下る意味を持ち、近現代では政党が与党の座を失い野党となることや、政治家が政府の地位を退くことを「下野する」と表現する。
例文
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・与党が大敗し、ついに下野した。
・長年の内閣は支持率低下で下野を余儀なくされた。
・官職を辞して下野した後も、彼は政界に影響力を残した。
語源
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下「くだる」野「政権の及ばない外の領域」の合成。
ここでの「野」は単なる田舎や故郷ではなく、朝廷・幕府などの統治・支配の外側を意味する語義が強い。
律令制や幕藩体制下で官職を辞して中央の職務から退く行為を指したことが起源となる。