首班指名選挙 (しゅはんしめいせんきょ)

首班指名選挙 読み:シュハンシメイセンキョ
とは、

概要

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首班指名選挙」は、国会において内閣総理大臣を正式に選出するために行われる選挙。

日本国憲法第67条および国会法、議院規則、先例に基づき実施される。

手続

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  1. 衆議院参議院の両院で、それぞれ記名投票により候補者を選出する。
    ・過半数の票を得た議員がその院の指名者となる。
    ・過半数を得る者がいない場合は、得票の多い者から順次投票を行い、最終的に上位2名による決選投票を行い、その勝者がその院の指名者となる。
  2. 両院の指名者が一致すれば、その人物を内閣総理大臣に指名する。
  3. 一致しない場合は、両院協議会を開き、調整を行う。
  4. 協議会で両院の意見が一致するか、出席協議委員の3分の2以上の多数を得た場合、その人物を指名する。
  5. それでも一致しない場合は、憲法の規定により衆議院の議決が優先され、衆議院の指名者が内閣総理大臣となる。

このため、実務上は衆議院で過半数を得た候補が内閣総理大臣に指名されることが多い

その後、被指名者は日本国憲法第6条に基づき、皇居で行われる親任式において天皇から正式に任命を受け、内閣総理大臣に就任する。

語源

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首班内閣総理大臣」、指名「名を挙げて指定する」、選挙「選び決めること」という意味から。
つまり「首班指名選挙」は「内閣首長を正式に選び指名するための国会の選挙」を表す言葉。

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