歴史

Homo erectus (ホモエレクトス)

Homo erectus 読み:ほもえれくとす
とは、

概要

詳細≫

ホモ・エレクトスとは、およそ190万年前から数十万年前にかけて生存していた化石人類で、ラテン語で「直立する人」を意味する。アフリカで出現し、その後アジアやヨーロッパへ広く拡散した。
火の使用や簡単な石器の製作、集団での狩猟などの高度な行動が見られ、ホモ・サピエンス(現生人類)の直接の祖先とされている。

代表的な化石としては、ジャワ原人や北京原人があり、これらはいずれもホモ・エレクトスに分類される。

なお、ホモ属(Homo)に分類される以前は、「ピテカントロプス・エレクトス(Pithecanthropus erectus)」と呼ばれていたが、後に分類が見直されて現在の名称となった。

語源

詳細≫

ラテン語の homo「人間」erectus「直立した」の意味。つまり「直立した人間」を意味し、直立二足歩行を特徴とする点に由来する

同義語

ホモ・エレクトゥス (ほもえれくとぅす)

関連記事

楽市楽座 (らくいちらくざ)

楽市楽座 読み:ラクイチラクザ
とは、

概要

詳細≫

楽市楽座とは、市場(市)や営業場所(座)での取引を自由にする政策で、特定の商人や職人の特権を廃止し、誰でも商売できるようにした制度。主に戦国大名経済を活性化させるために行った。

楽市」は市場の出入りを自由にし、「楽座」はそれまでの既得権益だった座(同業組合のようなもの)を撤廃したことを指す。商売の自由化により、人やモノの流れが活発になり、城下町の発展にもつながった。

背景と目的

詳細≫

戦国時代、大名たちは自国の経済基盤を強くするために楽市楽座を導入した。

これにより、商人を呼び寄せ、税収を増やし、城下町を繁栄させることが狙いだった。

有名な例

詳細≫

織田信長が1567年、美濃国(岐阜)の市場で楽市令を出したのが代表例。

豊臣秀吉や徳川家康も、支配下の都市で同様の政策を実施した。

語源

詳細≫

楽市「自由な市場」楽座「制限のない営業活動」という意味から。「楽」は「免除する」「自由にする」という意味を持ち、従来の税や営業制限をなくすことを表している。

関連記事

政策

御成敗式目 (ごせいばいしきもく)

御成敗式目 読み:ゴセイバイシキモク
とは、

概要

詳細≫

御成敗式目とは、1232年(貞永元年)に鎌倉幕府の3代執権・北条泰時によって制定された、武士政治や裁判の基準を明文化した法令のこと。

全51か条から成り、武士社会における道徳や慣習をもとに、公正な裁判と統治を行うために作られた。

土地相続や領地争い、奉公など武士に関わる現実的な問題に即した内容が多い。

朝廷の「律令」ではなく、武士による支配を正当化し、武家政権としての基盤を固める重要な意味を持つ。

後の戦国時代や江戸時代の法体系にも影響を与えた。

語源

詳細≫

成敗政治を行うこと」式目「規則・決まりごと」という意味で、合わせて「政治を行うための決まり()」という意味になる。

関連記事

成敗

式目

武家

式目 (しきもく)

式目 読み:シキモク
とは、

概要

詳細≫

式目とは、鎌倉時代以降の武家政権が定めた法令の呼称で、特に「御成敗式目」に代表される。

条文形式で書かれ、武士社会の秩序や裁判の基準を定めるためのルール集だった。

朝廷の律令に対して、武家社会ではこの「式目」が実際の法として機能していた。武士の土地相続、訴訟、年貢の取り扱いなど、現実的な問題に対応する実務的な内容が多いのが特徴。

「◯◯式目」という形で複数の武家政権が制定しており、室町幕府の「建武式目」などもその一例。

語源

詳細≫

「法式」「条目」という意味から。

関連記事

御成敗式目

武家

Abracadabra (アブラカタブラ)

Abracadabra 読み:あぶらかたぶら
とは、

概要

詳細≫

Abracadabra」は、魔法や手品をするときに唱えられる呪文として広く知られている。

もともとは病気を治す護符などに使われていた言葉で、特定の方法で文字を並べて書くことで魔除けの効果があると信じられていた。

現在では、魔法のようなことが起こる場面で象徴的に使われることが多い。

語源

詳細≫

ラテン語から英語に入った言葉で、アラム語の avra kedabra「私は話すとそれが創造される」が由来とされる説がある。ほかにも、ヘブライ語やギリシャ語由来とする説もある。

関連記事