歴史

NSDAP (エヌエスディーアーペー)

Nationalsozialistische Deutsche Arbeiterpartei 読み:ナツィオナールゾツィアリスティシェ ドイチェ アルバイターパルタイ
NSDAP 読み:エヌエスディーアーペー/エヌエスディーエーピー
国家社会主義ドイツ労働者党 読み:こっかしゃかいしゅぎどいつろうどうしゃとう
とは、

概要

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NSDAPとは、1919年に創設され、後にアドルフ・ヒトラーの指導のもとで勢力を拡大し、1933年に政権を掌握して全体主義的体制を確立した政党である。

強い国家主義、反共産主義、反ユダヤ主義、民族主義的政策などを掲げ、第二次世界大戦の勃発やホロコーストにも深く関与した。

1945年、ドイツの敗戦後に連合国によって解体され、非合法化された。

語源

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national「国家の」sozialistisch「社会主義的な」を合わせた Nationalsozialistische「国家社会主義的な」に、Deutsche「ドイツの」Arbeiter「労働者」Partei「政党」が続く形となっており、直訳すると「国家社会主義的なドイツの労働者政党」となる。この名称は、当時の労働者層への訴求を狙いつつ、国家主義を強調するために意図的に構成された複合語である。

同義語

国民社会主義ドイツ労働者党 (こくみんしゃかいしゅぎドイツろうどうしゃとう)

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ナチス

Nazis (ナチス)

Nazi 読み:ナチ
複数形:Nazis 読み:ナチス
とは、

概要

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Naziとは、1930年代から1940年代にかけてドイツで政権を握った「国家社会主義ドイツ労働者党(NSDAP)」の党員、またはその思想に賛同する者を指す語。

この政党は、強い国家主義、指導者原理、反共産主義、反ユダヤ的傾向、民族の統一を重視する政策などを掲げていた。

現代では、歴史的なナチ党員に限らず、同様の政治的立場や思想を持つ人物を指して用いられることもある。

単数形が「Nazi」、複数形が「Nazis」。

語源

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ドイツ語 Nationalsozialist「国家社会主義者」の略称「Nazi」に由来する。
この語は当時のドイツ国内で既に略称として使われており、後に英語にも取り入れられて定着した。

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国家社会主義ドイツ労働者党

海外興業 (かいがいこうぎょう)

海外興業株式会社 読み:カイガイコウギョウカブシキガイシャ
海外興業 読み:カイガイコウギョウ
とは、

概要

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海外興業株式会社は、1917年(大正6年)に設立された半官半民の移民斡旋会社。主にブラジル、ペルー、メキシコなどの中南米諸国への日本人移民の募集、渡航手配、契約管理、移住後の支援などを行った。

日本政府の移民政策の一環として重要な役割を果たし、多くの日本人がこの会社を通じて海外に移住したが、移住先での労働環境は過酷で、移民からの不満や苦情も多かった。
特に戦前の移民政策では、農村の過剰人口や経済的困窮を背景に、「余剰人口の処理」的な性格が強く、海外興業もその中で人を“送り出す”役割を果たしていた。

戦後の移民政策の転換とともに活動を停止し、1950年代には実質的に解散された。

語源

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社名は「海外における産業・経済活動(=興業)」を推進するという意味からつけられた。
移民」だけでなく、将来的には海外における農業・商業・工業の展開も視野に入れていたことが背景にある。

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移民

Pithecanthropus erectus (ピテカントロプスエレクトス)

pithecanthropus erectus 読み:ぴてかんとろぷすえれくとす
ジャワ原人 読み:じゃわげんじん
とは、

概要

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ピテカントロプス・エレクトス は、19世紀末にオランダ人医師・人類学者のユージン・デュボアがジャワ島(現在のインドネシア)で発見した化石人類に付けた学名である。
発見当初は「猿(ピテコス)と人(アントロポス)の中間的存在」とされ、大きな注目を集めた。

その後の研究により、この化石人類はホモ属に属する初期の原人であると判断され、現在では「ホモ・エレクトス」という分類名が一般に用いられている。
つまり、ピテカントロプス・エレクトス は 現在のホモ・エレクトスの古い呼称であり、特に「ジャワ原人」を指す際に使われていた。

語源

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Pithecanthropus」は、ギリシャ語の「猿(ピテコス)」と「人間(アントロポス)」を組み合わせた言葉で、「猿人間」という意味になる。
erectus」はラテン語で「直立した」を意味し、全体として「直立する猿人間」という意味を持つ名前である。

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ホモ・エレクトス

Homo erectus (ホモエレクトス)

Homo erectus 読み:ほもえれくとす
とは、

概要

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ホモ・エレクトスとは、およそ190万年前から数十万年前にかけて生存していた化石人類で、ラテン語で「直立する人」を意味する。アフリカで出現し、その後アジアやヨーロッパへ広く拡散した。
火の使用や簡単な石器の製作、集団での狩猟などの高度な行動が見られ、ホモ・サピエンス(現生人類)の直接の祖先とされている。

代表的な化石としては、ジャワ原人や北京原人があり、これらはいずれもホモ・エレクトスに分類される。

なお、ホモ属(Homo)に分類される以前は、「ピテカントロプス・エレクトス(Pithecanthropus erectus)」と呼ばれていたが、後に分類が見直されて現在の名称となった。

語源

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ラテン語の homo「人間」erectus「直立した」の意味。つまり「直立した人間」を意味し、直立二足歩行を特徴とする点に由来する

同義語

ホモ・エレクトゥス (ほもえれくとぅす)

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