шагай (シャガイ)

шагай (shagai) 読み:しゃがい
とは、

概要

詳細≫

シャガイとは、モンゴルの遊びや占いに使われる、羊や山羊などの後ろ足の関節部分の骨(距骨)を指す言葉。

この骨は小さく硬く、投げると4つの異なる面を上にして着地するため、サイコロのように使うことができる。

遊びとしては、競技的に飛ばし合ったり、立てたシャガイを的にして当てるなどの伝統的なゲームに用いられる。

また、各面には動物(馬・羊・ラクダ・山羊)を象徴する意味があり、占いにも使われる。

モンゴル文化においては、単なる遊具ではなく、幸運の象徴やお守りとしても大切にされている。

語源

詳細≫

モンゴル語 шагай (shagai) は、「距骨(きょこつ)」=家畜の足首の骨を意味する語。
語源は原モンゴル語 sïgaï にさかのぼり、これは「骨」を表す言葉とされる。さらに古くは、同じアルタイ語系に属する原始突厥語 siŋük「骨」との関連が指摘されている。
中央アジアの複数の言語(カルムイク語・チャヴァシュ語など)にも類似語形が見られ、遊牧民文化に広く共有された語根に由来すると考えられている。

関連記事

家畜

画像:Belbury(CC BY-SA 3.0
出典元はこちら

比例代表制 (ひれいだいひょうせい)

比例代表制 読み:ヒレイダイヒョウセイ
比例代表制度 読み:ヒレイダイヒョウセイド
とは、

概要

詳細≫

比例代表制とは、選挙で得られた票数の割合に応じて、政党または候補者に議席を配分する制度。

多数派だけでなく、少数派の意見も議会に反映されやすいのが特徴。
日本では衆議院参議院の両方で一部に導入されている。

衆議院では、全国を11の比例ブロックに分け、政党名で投票する「拘束名簿式比例代表制」が採用されている。
各政党は事前に名簿順位を定めており、議席は得票数に比例して、上位から順に配分される。
また、小選挙区と比例代表の重複立候補が認められており、選挙区で落選しても、惜敗率に応じて比例で復活当選することがある。

参議院では、全国を一つの選挙区とする全国比例(非拘束名簿式比例代表制)が採用されている。
有権者は政党名または候補者名のいずれかを投票できる。
政党の獲得議席数に応じて、候補者の個人得票数の多い順に当選者が決まる。
ただし、2019年の制度改正以降は、政党があらかじめ順位を指定できる「特定枠」も併用されており、その枠に指定された候補は得票数に関係なく優先的に当選する。

比例代表制は政党本位の政治を促進し、広い民意の反映につながる一方で、候補者個人の顔が見えにくくなる、党の名簿管理に偏りが生じるといった課題もある。

語源

詳細≫

比例「数量の比に応じて配分すること」という意味から。
比例代表制は、19世紀ヨーロッパで生まれた選挙制度で、各勢力の得票に応じて議席を分配する方式として定着した。現在ではドイツ、スウェーデン、イスラエルなど、多くの民主国家で用いられている。日本では1994年の選挙制度改革以降、衆議院参議院の両方で一部導入されている。

関連記事

比例

参議院比例区

選挙区 (せんきょく)

選挙区 読み:センキョク
とは、

概要

詳細≫

選挙区とは、議員や代表を選ぶために設けられた地域の単位。
国政選挙や地方選挙などで用いられ、有権者は自分の属する選挙区の候補者に投票する。

日本の衆議院・参議院選挙では、都道府県や市区町村の範囲をもとに複数の選挙区が設定されており、それぞれの区ごとに定められた人数の議員が選ばれる。

選挙区では、通常「個人名」で候補者に投票し、最多得票者が当選する仕組みがとられている(小選挙区制・中選挙区制などがある)。

比例代表制度とは異なり、地域ごとの代表を選ぶ性格が強く、地元とのつながりが重視される傾向がある。

語源

詳細≫

選挙「人を選ぶ行為」「区画、区域」で、「代表者を選出するために分けられた区域」を意味する。
明治期に西洋の議会制度が導入された際に作られた政治用語。

関連記事

比例代表制度

参議院比例区 (さんぎいん ひれいく)

参議院比例区 読み:さんぎいん ひれいく
全国比例 読み:ぜんこくひれい
とは、

概要

詳細≫

参議院比例区は、参議院議員通常選挙において、政党や候補者個人に対して比例配分で議席が割り当てられる選挙区を指す。

この制度では、全国を一つの選挙区(全国区)として扱い、有権者は政党名または候補者個人名で投票する。
政党への得票数に応じて議席数が決まり、その政党内での候補者の個人得票数によって当選者の順位が決まる「非拘束名簿式比例代表制」が採用されている。
ただし、2019年からは一部に「特定枠」が導入され、政党が優先的に当選させたい候補者を名簿の上位に指定できる。

公職選挙法上の正式名称は「比例代表選出議員選挙」だが、一般には「参議院比例区」「全国比例」などと呼ばれる。

なお、衆議院比例代表制と異なり、ブロック制ではなく全国単位で実施されるのが特徴。

選挙区選挙と比例代表選挙の違い

詳細≫

選挙区選挙は都道府県など地域ごとに分かれ、候補者個人に投票し、多数得票者が当選する方式。

比例代表区は全国を一つの区とし、政党や候補者に投票。
政党の得票に応じて議席を割り当て、党内得票順で当選者を決める方式。

語源

詳細≫

比例」は得票数に比例して議席を配分する制度、「」は選挙区を意味する。
制度としては1983年の法改正により導入され、以前の「全国区制(全国を選挙区として個人を選ぶ方式)」に代わる形で施行された。

同義語

比例代表区 (ひれいだいひょうく)

比例代表選挙 (ひれいだいひょうせんきょ)

比例代表選出議員選挙 (ひれいだいひょうせんしゅつぎいんせんきょ)

関連記事

参議院

比例

選挙区

比例代表制

Viola (ヴィオラ)

viola 読み:ヴィオラ/ビオラ
とは、

概要

詳細≫

ヴィオラは、バイオリン属の弦楽器の一種で、形状はバイオリンに似ているが一回り大きく、音域は中音域に位置する。

通常4本の弦を持ち、C–G–D–A(低い順)の調弦で演奏される。
バイオリンの高音とチェロの低音の間を埋める役割があり、オーケストラや室内楽では中音域を支える存在として重要。

音色は、柔らかく落ち着いた響きが特徴で、しばしば「内面的」や「渋い」音色と表現される。

独奏楽器としてはバイオリンほど目立たないが、20世紀以降はヴィオラのために書かれた独奏曲も多く存在する。

語源

詳細≫

Viola」はイタリア語に由来し、「弦楽器」を意味する言葉として中世から存在していた。
もともと「ヴィオール(viol)」という古楽器群の中から発展した名前であり、バイオリン属の中音域担当として定着した。英語でもそのまま viola と表記される。

関連記事

弦楽器