日本語

敢え無く (あえなく)

敢え無く 読み:アエナク
とは、

概要

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あえなくとは、物事が期待どおりに進まず、途中で力尽きたり、むなしい結末に終わったりする状態を表す語。

たいていの場合、残念さや儚さを込めて使われる。

文章語・会話のどちらでも用いられるが、やや文学的な響きがある。

例文

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・彼の挑戦は、準備不足であえなく終わった。

・目標まであと一歩だったが、チームはあえなく敗退した。

語源

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語源は古語の「敢へ無し(あへなし)」。
「敢へ」は「こらえる・耐える」を意味し、「無し」が付くことで「こらえきれない・持ちこたえられない」という意味になる。
この表現が副詞化して「敢え無く」となり、「力尽きて終わる」「むなしく終わる」という意味につながった。

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侮る (あなどる)

侮る 読み:アナドル
とは、

概要

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侮るとは、相手や物事を「大したことはない」と見下すことを表す語。

相手の力・価値・危険性などを正しく評価せず、軽視する態度や判断を指す。

人に対しても物事に対しても用いられ、否定的な含みが強い。

例文

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・彼の実力を侮ると痛い目を見る。

・小さなミスを侮ってはいけない。

語源

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語源は古語の「あなづる」。
この語は「侮る」「軽視する」を意味し、対象を甘く見て馬鹿にするニュアンスを持っていた。
発音変化によって「あなづる → あなどる」と音が濁り、現代語として定着した。

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その実 (そのじつ)

その実 読み:ソノジツ
とは、

概要

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その実とは、「外から見える事情や表向きの説明とは違う、本当のところ」「内側の事情」「実際のところ」を指す語。

文の流れの中で、前に述べた内容に対して「実は〜」と続ける役割を持つ。

例文

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・彼は余裕そうに見えるが、その実かなり努力している。

・この店は有名だが、その実あまり混んでいない日も多い。

語源

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その」+「」の結合で、「」は「うわべではない本当のこと」を表す漢語。

その実」は古くから書き言葉・話し言葉の双方で用いられ、直前の内容に対し「実際のところ」を示す接続的表現として固定化した。

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眷族 (けんぞく)

眷族 読み:ケンゾク
とは、

概要

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眷族は、血縁的な家族だけでなく、深い縁や庇護関係によって結ばれた一団を指す言葉。

仏教や神話の文脈では、特定の神仏に従う従者や随行者をまとめて表す語として使われる。

現代では日常語としての使用は少ないが、物語・宗教・歴史的記述などで頻出する語。

語源

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「眷愛隷属(けんあいれいぞく)」に由来する語で、「」には「かえりみる、目をかける、思い慕う」という意味があり、「眷愛」は親しく情けをかけることを指す。
また「眷属」はサンスクリット語 parivāra「随行者、従者」の訳語として仏教で用いられ、庇護を受けて従う者たちを表す。

つまり「眷族」は「親しく目をかけて配下に置く者たち」を示す語。

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従者

年中行事 (ねんちゅうぎょうじ)

年中行事 読み:ネンチュウギョウジ/ネンジュウギョウジ
とは、

概要

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年中行事は、季節や暦、宗教的・文化的な習慣に基づいて、毎年同じ時期に行われる儀式や行事を指す。

日本では、元日節分七五三などが典型的な例で、生活や信仰、地域の慣習と深く結びついている。

これらの行事は、生活の節目を意識し、自然や祖先、神々への感謝や祈りを表す機会として重要視されてきた。

語源

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年中「一年を通して、年間の期間全体」行事「行う事、儀式や催し」
つまり、一年の間に定期的・周期的に行われる儀式や催しを指す言葉として用いられる。

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