栄養学・食品

花椒 (かしょう)

花椒 読み:カショウ/ハナショウ
とは、

概要

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花椒は中国原産のミカン科サンショウ属の落葉低木で、その果実を乾燥させた香辛料を指す。

独特のしびれるような刺激と爽やかな香りを持ち、四川料理を中心に広く用いられている。特に「麻婆豆腐」や「火鍋」などに欠かせない調味料として知られる。

このしびれる感覚は、果皮に含まれるサンショオール類によるもので、「麻(マー)」と呼ばれる辛味の特徴を生み出す。

語源

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花椒」は漢字のとおり、花のように房状につく果実と「椒(さんしょう)」を意味する言葉からきている。
つまり「花のように実る山椒」という意味合いを持ち、日本語でいう山椒とは近縁種だが、中国料理に特化した使い方が発展してきた。

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香辛料

麻辣湯 (マーラータン)

麻辣湯 読み:まーらーたん
とは、

概要

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マーラータンは中国四川発祥の料理で、唐辛子の辛さ「辣」と花椒のしびれる辛さ「麻」を組み合わせたスープに、肉や野菜、豆腐、春雨などを入れて煮込んで食べる料理。

辛さとしびれが強烈で、好みに合わせて具材や辛さを自由に選べることが多い。

屋台料理として広まった後、火鍋や串串香と並ぶ四川料理の代表的な存在として人気を持つ。

中国各地や日本でも広まり、専門店で提供されるほかインスタント食品としても流通している。

語源

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「しびれる辛さ」「唐辛子の辛さ」スープ」という意味から成る。
つまり「麻辣湯」は「しびれるように辛いスープ」という直訳的な意味合いを持ち、料理の特徴をそのまま表した名称である。

同義語

簡:麻辣烫

繁::麻辣燙

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花椒

Calzone (カルツォーネ)

イタリア語:calzone 読み:かるつぉーね
とは、

概要

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カルツォーネはイタリア発祥の料理で、ピザ生地にチーズやハム、野菜などを包んで半月形に折り、オーブンで焼いたもの。

一般的にはナポリ風ピザと同じ生地を使用し、焼くことで中の具材が閉じ込められるため、食べやすく、持ち運びにも便利な形態となっている。

語源

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イタリア語 calzonecalza「靴下」 から来ている。
-one」はイタリア語で語尾につけると「大きい」という意味になる接尾辞で、「大きな靴下」という意味になる。

つまり、ピザ生地で具材を包んだ形が大きな靴下に似ていることから、この名前がついた。

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Pancake (パンケーキ)

pancake 読み:ぱんけーき
とは、

概要

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パンケーキは、小麦粉・卵・牛乳・砂糖などを混ぜた生地を薄くまたは厚めに焼いた料理の総称。

甘いシロップや果物を添える菓子として食べられる場合と、野菜や肉と合わせて軽食として食べられる場合がある。

形状や食べ方は地域によって大きく異なる。

日本では特に厚みがあり甘く仕上げたものを「ホットケーキ」と呼び、一般に朝食やおやつとして親しまれている。

語源

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pancakepan「フライパン」cake「焼き菓子」に由来し、「鍋で焼く菓子」を意味する中英語系の複合語として成立。

関連語として hotcake があり、hot「熱い」 cake「焼き菓子」で「焼きたてのケーキ」を指す英語表現。
英語圏では歴史的・地域的に pancake とほぼ同義で使われ、慣用句 “sell like hotcakes“(飛ぶように売れる)もここから生まれた。

日本語の「ホットケーキ」 はこの hotcake を受けた呼称で、国内では主に「厚めで甘いスタイル」を指す名称として定着している。

同義語

hotcake (ホットケーキ)

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crêpe (クレープ)

フランス語:crêpe 読み:くれーぷ
とは、

概要

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クレープ」は、フランス発祥の薄いパンケーキ状の生地を指す。

小麦粉、卵、牛乳などを混ぜた液体生地を薄くフライパンや鉄板で焼き、甘いジャムやチョコレート、塩味の具材で巻いて食べる。

デザートとしても主食や軽食としても利用され、フランスだけでなく世界各地で親しまれている。

語源

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ラテン語 crispa「巻き毛の、縮れた」が語源。
生地を薄く丸く焼く形状や、端が少し縮れることにちなむ名称で、フランス料理用語として定着した。

俗説や誤解

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クレープの歴史や起源を物語る上でよく語られる民話や伝説はあるが、語源学的には裏付けがない。
主な例を整理すると以下の通り。

そば粉を石で焼いた偶然から生まれた

galet(そば粉を使った料理)の起源として語られる逸話で、クレープそのものの語源を説明するものではない。

galet(小石)に由来する

ガレットの名前の由来として挙げられることがあるが、クレープの語源とは無関係。

「王妃が宮廷に持ち込んだ」
ブルターニュ地方のガレットをフランス王室が宮廷に取り入れた話で、クレープ語源の説明ではない。

縮緬のようだからクレープ

フランス語の「crêpe」が織物の縮れを意味することからの連想で生地料理に転用されたとする説だが、語源自体はラテン語「crispa」に由来しており、見た目の類似は後付けの解釈である。

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