政治

内閣不信任案 (ないかくふしんにんあん)

内閣不信任案 読み:ナイカクフシンニンアン
とは、

概要

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内閣不信任案は、内閣に対して「信任できない」という意思を国会の場で表明するための議案を指す。

憲法第69条に基づき、衆議院において提出される。

提出された時点ではまだ「案」の段階であり、採決が行われて可決された場合に「内閣不信任決議」となる。

衆議院だけが表明できる理由

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内閣不信任案を提出できるのは衆議院に限られる。

衆議院は任期が短く解散もあるため、常に最新の国民の意思を反映する議院とされ、内閣はその信任を基盤として存立する。

衆議院で不信任案が可決されれば、内閣総理大臣は総辞職するか、衆議院を解散して総選挙を行うかを選択しなければならない。

この仕組みによって、内閣は国民の代表である衆議院の意思を尊重せざるを得なくなる。

一方で、参議院には解散がなく、内閣の存立を直接左右する権限は持たない。

語源

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内閣」は国の行政を担当する最高機関、「不信任」は信任しないことを意味し、「」は国会に提出される議題を指す。
つまり「内閣を信任しないとする議題」という意味から。

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内閣

衆議院

Casting vote (キャスティングボート)

casting vote 読み:きゃすてぃんぐぼーと
とは、

概要

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Casting voteとは、議会や会議で賛否が同数となった場合に議長が行使する決定票を指す言葉である。
これにより、会議は可否が同数でも決着がつく。

また、比喩的に「二大勢力が拮抗して過半数を制することができない状況で、第三の勢力が実質的な決定権を握ること」を意味する表現としても用いられる。
日本語のキャスティング・ボート」もこの英語表現を直訳して、同様の比喩的用法として使われている。

語源

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casting「投じる、行使する」vote「票、投票」を意味し、文字通り「議長が投じる票」という意味。

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vote

政権交代 (せいけんこうたい)

政権交代 読み:セイケンコウタイ
とは、

概要

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政権交代とは、選挙や議会の構成の変化などによって、それまで政権を担っていた政党や政治勢力が下野し、新たな政党や政治勢力が政権を担当するようになることを指す。

議院内閣制の国では、議会で多数を占める勢力が変わることで内閣が交代する場合が多く、大統領制の国では大統領選挙の結果によって生じる。

政権交代は、民主主義の仕組みにおける重要な要素であり、国民の意思を政治に反映させるための手段となっている。

語源

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政権「国家の政治を担う権力」交代「入れかえること」を意味する。
つまり「政権交代」とは「国の統治権を担う勢力が入れ替わること」を指す熟語であり、政治・法的文脈で用いられる。

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政権

政権 (せいけん)

政権 読み:セイケン
とは、

概要

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政権とは、国家における政治を行う権力やその体制を指す言葉である。

一般的には、内閣政府を中心とした執行機関を意味し、立法司法との区別で用いられることが多い。

また、ある政党や指導者が権力を握っている期間を指して「〜政権」と呼ぶこともある。

例文

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・新しい政権が誕生した。

・長期政権が続いた後、ついに政権交代が起こった。

語源

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政治「権力」で、「政治を行う権力」という意味から。
つまり「政権」とは、国家の政治を担う権力やその体制を指す熟語。政治学や時事的文脈で広く用いられる。

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政治

政権交代

総務省 (そうむしょう)

総務省 読み:ソウムショウ
とは、

概要

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総務省は、日本の中央省庁の一つで、地方自治、行政管理、統計、選挙、消防、情報通信など、幅広い分野を所管する役所。

行政の効率化や地方と中央の連携、情報通信政策の推進など、政府全体の運営基盤を支える役割を担う。

地方自治体の支援、マイナンバー制度の管理、インターネットや放送の監督、災害時の通信インフラ確保なども含まれる。

起源・語源

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総務省は、2001年の「中央省庁等改革」によって、複数の組織(自治省、郵政省、総務庁など)を統合する形で新設された。「総務」は「全体をまとめる仕事」や「組織横断的な管理業務」を意味し、政府全体の調整・支援を行う性格を示している。現代の行政機構において、横断的な政策調整を担う中枢的役割を果たしている。

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