こたび (コタビ)

こたび 読み:コタビ
とは、

概要

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こたび」は、「このたび(この度)」のやや改まった、または文語的な言い回しで、「今のこの機会」「今回の出来事・事柄」を指す言葉。
現代では主に儀礼的・公式な場面、文章語、または演説・スピーチなどで使われることが多い。

日常会話ではあまり一般的ではないが、フォーマルな表現や書き言葉の中では依然として使われており、礼儀を重んじた文体の一部として定着している。

例文

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こたびの件につきまして、深くお詫び申し上げます。

こたびの受賞は大変光栄に存じます。

語源

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こたび」は、「こ(=この)」+「たび(度)」からなる語。平安時代からすでに使われていた語であり、古語や和歌などにも登場する。「このたび」よりも文語色が強く、格式を感じさせる表現として使い分けられてきた。

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此度 (こたび)

万死に値する (ばんしにあたいする)

万死に値する 読み:バンシニアタイスル
とは、

概要

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万死に値する」とは、非常に重い罪や許されない行為に対して、「死をもって償う価値がある」「何度死んでも足りないほどである」と表現する強い非難や自己批判の言葉。

古典的な道徳観や武士道的価値観に基づき、自らの行為や他者の行為が極めて重大であることを強調する場面で用いられる。

現代では、重大な過失や背信行為に対する誇張的な表現、あるいは謝罪や反省の場面での厳粛な言い回しとして見られる。ただし、やや古風で硬い印象があり、日常会話ではあまり使われない。

例文

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・このような失態、まさに万死に値する所業だ。

・敵を欺いたその裏切りは万死に値する

語源

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万死「何度も死ぬ」という意味で、「何度死んでも足りない」とする強調表現「万死に値する」は中国古典に見られる語法に由来し、日本では儒教的道徳観や武士道と結びついた語として、謝罪・忠誠・処罰などの文脈で使われるようになった。

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万死

万死 (ばんし)

万死 読み:バンシ
とは、

概要

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万死」は、「万の死」、つまり「何度死んでも足りないほどの重大さ・深刻さ」を意味する語で、古くから儒教や武士道の思想と結びついた表現。

自らの過ちや罪の重さを強調する際に用いられ、「万死に値する」や「万死を覚悟する」といった形で使われる。

実際に何度も死ぬことは不可能だが、「死んで償うことすら軽い」とする比喩的な言い回しであり、特に漢文や歴史的文脈、または厳粛な謝罪や自己犠牲の場面で使われることが多い。

語源

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万死」は中国の古典に由来する言葉で、「万回死ぬほどの重い罪や覚悟」を意味する強調表現として成立した。日本では漢文訓読や武士階級の思想の中で使われ、儒教的な倫理観とも結びついて受け継がれてきた。

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乳房雲 (ちぶさぐも)

乳房雲 読み:ちぶさぐも/にゅうぼうぐも
とは、

概要

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乳房雲とは、積乱雲などの底部に現れる、乳房のように垂れ下がった丸い突起状の雲のこと。
英語ではmammatus cloud(ママタス・クラウド)と呼ばれ、ラテン語の「mamma(乳房)」が語源。
名前のとおり、雲底に無数の半球状のふくらみがぶら下がるように連なって見える。

通常は積乱雲の下にできることが多く、強い対流や乱流が関係していると考えられているが、形成のメカニズムは完全には解明されていない。
発生時には大気が非常に不安定な状態であることが多く、激しい雷雨や竜巻の前後に見られることもあるため、警戒が必要とされることもある。

その特異な形状と幻想的な光景から、天文や気象の愛好家の間では注目される雲のひとつ。

語源

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乳房雲」は、見た目が乳房のような丸い突起であることから名づけられた和語表現。英語「mammatus」は、ラテン語「mamma(乳房)」に由来し、英語やフランス語などの気象学用語としても共通して用いられている。日本語では明治以降に気象学の翻訳語として定着したとされる。

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乳房

積乱雲

乳房 (ちぶさ)

乳房 読み:ちぶさ/にゅうぼう
とは、

概要

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乳房とは、哺乳類の雌に見られる胸部のふくらみで、乳腺をもち、乳を分泌する器官。人間では女性に発達しており、子を産んだ後に授乳を行うための役割をもつ。

通常は左右一対で存在し、中央には乳首(乳頭)がある。
乳腺組織や脂肪組織、血管などから構成され、性成熟や妊娠・出産の過程で大きく変化する。

男性にも乳房は存在するが、乳腺が発達しないため機能的ではない。
また、乳房は生理的機能だけでなく、文化的・性的・象徴的な意味合いをもたされることも多い。

語源

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「乳汁」「袋の形になってついているもの」で、「乳の出るふくらみ」という語義に由来する古い和語。漢語では「乳房(にゅうぼう)」とも表記され、医学や解剖学では主に「にゅうぼう」と読むことが多い。

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