
乳房雲 読み:ちぶさぐも/にゅうぼうぐも
とは、
『雲の底に乳房のような丸いふくらみが連なる雲』
概要
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乳房雲とは、積乱雲などの底部に現れる、乳房のように垂れ下がった丸い突起状の雲のこと。
英語ではmammatus cloud(ママタス・クラウド)と呼ばれ、ラテン語の「mamma(乳房)」が語源。
名前のとおり、雲底に無数の半球状のふくらみがぶら下がるように連なって見える。
通常は積乱雲の下にできることが多く、強い対流や乱流が関係していると考えられているが、形成のメカニズムは完全には解明されていない。
発生時には大気が非常に不安定な状態であることが多く、激しい雷雨や竜巻の前後に見られることもあるため、警戒が必要とされることもある。
その特異な形状と幻想的な光景から、天文や気象の愛好家の間では注目される雲のひとつ。
語源
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「乳房雲」は、見た目が乳房のような丸い突起であることから名づけられた和語表現。英語「mammatus」は、ラテン語「mamma(乳房)」に由来し、英語やフランス語などの気象学用語としても共通して用いられている。日本語では明治以降に気象学の翻訳語として定着したとされる。