万死に値する 読み:バンシニアタイスル
とは、
『何度死んでも償いきれないほど重大な罪や過ちがある』
概要
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「万死に値する」とは、非常に重い罪や許されない行為に対して、「死をもって償う価値がある」「何度死んでも足りないほどである」と表現する強い非難や自己批判の言葉。
古典的な道徳観や武士道的価値観に基づき、自らの行為や他者の行為が極めて重大であることを強調する場面で用いられる。
現代では、重大な過失や背信行為に対する誇張的な表現、あるいは謝罪や反省の場面での厳粛な言い回しとして見られる。ただし、やや古風で硬い印象があり、日常会話ではあまり使われない。
例文
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・このような失態、まさに万死に値する所業だ。
・敵を欺いたその裏切りは万死に値する。
語源
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万死「何度も死ぬ」という意味で、「何度死んでも足りない」とする強調表現「万死に値する」は中国古典に見られる語法に由来し、日本では儒教的道徳観や武士道と結びついた語として、謝罪・忠誠・処罰などの文脈で使われるようになった。