万死 (ばんし)

万死 読み:バンシ
とは、

概要

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万死」は、「万の死」、つまり「何度死んでも足りないほどの重大さ・深刻さ」を意味する語で、古くから儒教や武士道の思想と結びついた表現。

自らの過ちや罪の重さを強調する際に用いられ、「万死に値する」や「万死を覚悟する」といった形で使われる。

実際に何度も死ぬことは不可能だが、「死んで償うことすら軽い」とする比喩的な言い回しであり、特に漢文や歴史的文脈、または厳粛な謝罪や自己犠牲の場面で使われることが多い。

語源

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万死」は中国の古典に由来する言葉で、「万回死ぬほどの重い罪や覚悟」を意味する強調表現として成立した。日本では漢文訓読や武士階級の思想の中で使われ、儒教的な倫理観とも結びついて受け継がれてきた。

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