医学

心房は心臓の上部にある部屋で、血液を一時的に貯蔵する役割を持つ。

右心房は全身から戻る静脈血を、左心房は肺から戻る動脈血を受け取り、それらを心室に送り込む。

心房の収縮により、血液が効率的に心室へ移動する。

心「心臓」房「部屋、区画」から成り、心臓の内部の区画を表す。

献体とは、自分の遺体を医学教育や研究のために提供することを指す。

医学生の解剖実習や医療技術の向上に役立てられる。

個人の意思や遺族の同意に基づき行われることが一般的。

献「ささげる」体「からだ」で、「体を捧げる」という意味から。

解剖とは、生物の体を切り開いて構造や組織を調べる行為を指す。

医学、動物学などの分野で用いられ、内部器官や組織の配置、構造、機能を理解するために行われる。

解「わける」剖「わける」と同じような意味の漢字を2つ重ねて強調した言葉。

胃ろうとは、胃に直接栄養や水分を送り込むために、腹部から胃にかけて作られる人工的な通路のこと。

主に経口摂取が困難な患者の栄養補給手段として用いられる。

胃「いぶくろ」瘻「瘻孔」で、「胃に穴をあける」という意味から。

瘻孔とは、体内の組織や臓器同士、または体内と体外をつなぐ異常な穴や通路を指す医学用語。

自然にできる場合もあれば、治療や栄養補給のために人工的に作られることもある。

「瘻」は古代中国の医学用語で、体内外や臓器間にできた異常な通路や膿の出口を意味する言葉。「孔」は穴や通路を指す漢字である。この二つが組み合わさり、体内外や臓器間をつなぐ管状の穴を表す言葉となった。