医学

紫河車 (しかしゃ)

紫河車 読み:シカシャ
とは、

概要

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紫河車とは、人の胎盤を乾燥・粉末化した漢方薬で、古くから滋養強壮の目的で使われてきた。

体力の低下や血の巡りの悪さ、ホルモンの乱れなどを整える働きがあるとされ、虚弱体質の改善、産後の体力回復、更年期障害、不妊、免疫力の向上などに用いられる。

現代ではプラセンタ療法として医療や美容の分野でも応用されている。

Ziheche

画像提供: Vmenkov, CC BY-SA 3.0 ライセンス

語源

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中国の伝統医学に由来し、「」は高貴さや尊いものを表し、「河車」は水車に似た胎盤の形を指すとされる。
代の薬物書『本草拾遺』などにも記載がある。
古くから「人の精を補う特別な薬」として扱われていた。

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プラセンタ

生薬

PET検査 (ぺっとけんさ)

positron emission tomography 読み:ポジトロンエミッショントモグラフィー
ポジトロン断層法 読み:ポジトロンダンソウホウ
PET検査 読み:ペットケンサ
とは、

概要

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PET検査は、体内の細胞活動を可視化する画像検査の一種。
微量の放射性薬剤を体内に注射し、その薬剤がエネルギー消費の多い細胞に集まる性質を利用して撮影する。

特にがん細胞は正常な細胞よりも多くのブドウ糖を消費するため、薬剤が集中しやすく、その部分が画像上で明るく映る。
これにより、がんの早期発見、転移や再発の確認、治療効果の判定などに活用される。

語源

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PETは英語の Positron Emission Tomography(ポジトロン・エミッション・トモグラフィー/陽電子放出断層撮影法)の略称。
「ポジトロン」は陽電子を意味し、薬剤から放出された陽電子が体内で反応する際に出る放射線を撮影する仕組みから名づけられた。

同義語

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表現 解説
PET検査ペットけんさ 一般的な呼び方。医療現場でも患者向けに使われる。
PETスキャンペットスキャン 英語圏でよく使われる言い方。日本でも技師や専門家が使うことがある。
ポジトロン断層法ポジトロンだんそうほう 正式な日本語訳。専門文献や学会資料などで使われる。
ポジトロンCTポジトロンシーティー 古い言い方や一部施設で使われることがある(CTとPETを組み合わせた機器もあるため混同されやすい)。
PET/CT検査ペットシーティーけんさ PETにCT画像を加えてより詳細な診断を可能にした検査。現在はこちらが主流。

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石灰化 (せっかいか)

石灰化 読み:セッカイカ
calcification 読み:カルシフィケイション
とは、

概要

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石灰化とは、カルシウムなどのミネラルが組織内に沈着し、組織が硬く変化する現象のこと。

主に血管、肺、腎臓、軟部組織などで見られる。

病気の治癒後の跡や、慢性的な炎症、代謝異常などが原因で起こることが多い。良性のものもあれば、病的な変化の一部として現れる場合もある。

語源

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石灰」は炭酸カルシウムを主成分とする白色の粉末を意味し、「石灰化」はそれが組織内に沈着する状態を指す医学用語。

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石灰

ぎっくり腰 (ぎっくりごし)

急性腰痛症 読み:きゅうせいようつうしょう
ぎっくり腰/ギックリ腰 読み:ぎっくりごし
とは、

概要

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急性腰痛症は、急に腰に激しい痛みが走り、動けなくなる症状。

重いものを持ち上げたときや急な動作をしたときに起こりやすい。

数日から数週間で回復することが多いが、再発しやすいため注意が必要。

原因

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主に腰椎やその周囲の筋肉、靭帯、椎間板に過度な負担がかかることで発生する。例えば、重いものを持ち上げた際に腰の筋肉が急激に収縮し、筋繊維や靭帯が損傷することがある。

また、長時間同じ姿勢を続けた後に急に動くと、椎間関節に過度なストレスがかかり炎症を引き起こすことがある。

加齢による椎間板の劣化や筋力低下もリスクを高める要因となる。

語源

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ぎっくり腰」の語源には諸説あり、突然痛みが発生することから「びっくり腰」と呼ばれていたものが訛ったという説や、急に「ぎくっ」となる様子を表した擬態語からきているという説がある。いずれにしても、急激な痛みを伴う状態を擬態語で表現したものと考えられる。

また、西洋では同じ症状をドイツ語で「Hexenschuss(魔女の一撃)」と呼び、突然の激しい痛みがまるで魔女に魔法をかけられたように襲ってくることに由来するとされる。この言葉自体は日本語の「ぎっくり腰」の直接的な語源ではないが、同じ症状を表す表現として広く知られている。

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リーキーガット症候群 (りーきーがっとしょうこうぐん)

Leaky Gut Syndrome 読み:リーキーガットシンドローム
リーキーガット症候群 読み:りーきーがっとしょうこうぐん
とは、

概要

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リーキーガット症候群とは、腸内フローラの乱れや炎症が原因で、腸のバリア機能が低下し、腸壁が破れて未消化の物質が体内に漏れ出す。

この状態が続くと、免疫システムの異常や消化不良などを引き起こすことがある。

語源

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Leaky「漏れやすい」Gut「腸」を組み合わせた表現。

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leaky

gut