医学
扁平苔癬 (へんぺいたいせん)
扁平苔癬 読み:ヘンペイタイセン
とは、
『皮膚や粘膜に、平らな赤紫色の発疹などが現れる炎症性の皮膚疾』
概要
扁平苔癬は、皮膚や口腔内、陰部などの粘膜に、赤紫色で平らな発疹や白い線状の模様などが現れる疾患。かゆみを伴うことがあり、口腔内では白い網目状の病変がみられることもある。
原因は明確ではなく、免疫反応が関与すると考えられている。金属アレルギー(歯科金属など)、薬剤、ストレス、ウイルス感染などが誘因となる場合があり、C型肝炎ウイルス感染との関連が報告されている。
語源
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「扁平」は平らであること、「苔癬」は皮膚に苔のような発疹が生じる皮膚疾患を表す。「扁平苔癬」は、皮膚に平らな苔癬様の病変が現れることから名付けられた名称。英語のlichen planusも、lichen「苔」とplanus「平らな」に由来する。
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起立性調節障害 (きりつせいちょうせつしょうがい)
起立性調節障害 読み:キリツセイチョウセツショウガイ
とは、
『立ち上がった際の血圧や自律神経の調節がうまくいかず、めまいや倦怠感などが起こる状態』
概要
起立性調節障害とは、立ち上がった際に血圧や心拍数、自律神経の調節がうまく働かず、脳への血流が一時的に低下することで、さまざまな不調が生じる状態を意味する言葉である。
主な症状として、立ちくらみ、めまい、動悸、倦怠感、頭痛、朝起きられない、失神などが挙げられる。特に、起床時や長時間立っている場面で症状が出やすい。
午前中に症状が強く現れ、午後から夜にかけて軽快することが多い点も特徴である。この時間帯による差から、周囲に「怠け」や「生活習慣の問題」と誤解されることもあるが、本人の意思だけでコントロールできるものではない。
思春期の子どもや若年層に多く見られ、成長期の身体変化に対する自律神経の発達や、ホルモンバランスの変化が関係すると考えられている。一方で、大人にも起こる場合がある。
症状の程度には個人差があり、生活習慣の改善、水分や塩分の調整、運動療法、薬物療法などが用いられることがある。
語源
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起立は「立ち上がること」、性は「〜に関する」、調節は「バランスを整えること」、障害は「正常に機能しないこと」を意味する。つまり「起立性調節障害」は「立ち上がる際の身体調節機能に障害が生じた状態」を意味し、立位時の血圧や自律神経の調整異常を表す言葉となった。
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Insulin (インスリン)
Insulin 読み:インスリン
とは、
『血糖値を下げる働きを持つホルモン』
概要
インスリンとは、膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞から分泌されるホルモンを指す言葉である。
血液中のブドウ糖を細胞へ取り込ませる働きを持ち、血糖値を正常な範囲に保つ重要な役割を担っている。
食事によって血糖値が上昇するとインスリンの分泌が増加し、筋肉や脂肪組織などへの糖の取り込みを促進する。
また、肝臓での糖の貯蔵や脂肪の合成を助ける働きも持つ。
インスリンの分泌量が不足したり作用が低下したりすると、血糖値の調節が困難となり、糖尿病の原因となる。
医療分野では、糖尿病治療のために製造されたインスリン製剤も広く使用されている。
語源
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ラテン語 insula「島」に由来する。Insulinは、膵臓内のランゲルハンス島(Islets of Langerhans)から分泌される物質と考えられたことから、「島に由来する物質」という意味で名付けられた。なお、この名称はインスリンが実際に単離される以前から提唱されていた。
同義語
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Tirzepatide (チルゼパチド)
Tirzepatide 読み:ちるぜぱちど
とは、
『2型糖尿病や肥満症の治療に用いられる薬剤』
概要
チルゼパチドとは、2型糖尿病や肥満症の治療に使用される薬剤を指す言葉である。
体内の消化管ホルモンであるGIP(Glucose-dependent Insulinotropic Polypeptide)とGLP-1(Glucagon-Like Peptide-1)の働きを模倣することで、血糖値の調節や食欲の抑制を助ける。
インスリンの分泌を促進し、胃内容物の排出を遅らせることで血糖管理を改善するとともに、体重減少効果も期待される。
そのため、糖尿病治療だけでなく肥満症治療の分野でも注目されている。
チルゼパチドは一般名(有効成分名)であり、2型糖尿病治療薬としては「マンジャロ」、肥満症治療薬としては「ゼップバウンド」の商品名で販売されている。
語源
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国際一般名(INN)の命名規則に基づく名称で、末尾の -tide はペプチド系薬剤を示す共通要素である。
一方、tirze- の部分については特定の意味を持つ語源が公表されておらず、固有の識別名として付与された名称と考えられている。