
後頭葉 読み:コウトウヨウ
occipital lobe 読み:オクシピタルローブ
とは、
『大脳の後部に位置し、主に視覚情報の処理を担う領域』
概要
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後頭葉は、大脳の四つの主要な領域のうち、最も後方に位置する部分を指す。
主に視覚情報の受け取りと処理を担っており、視覚野(一次視覚野)がこの領域に存在する。
網膜から送られてきた視覚信号は、視神経と視放線を経てこの後頭葉で分析され、物体の形や色、動き、空間的位置などが認識される。
視覚情報の解釈や視覚的記憶の形成において極めて重要な役割を果たすため、この領域が損傷すると視覚障害が生じる可能性がある。
語源
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後頭「頭の後方」葉「脳の分かれた領域」という意味から。
つまり「後頭葉」は「頭の後ろ側にある大脳の一領域」を表す医学用語で、解剖学や神経科学の分野で用いられる。
英語では occipital lobeといい、occipital はラテン語 occiput「後頭部」に由来し、ob-「〜の向こうに」caput「頭」という語根から成る。
lobe はギリシャ語 lobos「丸くふくらんだ部分」に由来する語で、解剖学的に「葉状部分」を意味する。
つまり occipital lobe は「頭の後ろ側にある葉状部分」、すなわち「大脳の後部に位置する領域」を指す言葉。