科学

ケイ酸 (けいさん)

ケイ酸/珪酸 読み:ケイサン
Silicic acid 読み:シリシックアシッド
とは、

概要

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ケイ酸ケイ素(Si)を含む酸の総称で、水に溶けにくく、鉱物や岩石の主要成分として広く存在する。

化学式では一般にSiO₂・nH₂Oで表され、含水ケイ酸やメタケイ酸、オルトケイ酸など複数の形態がある。

天然には鉱物(石英、長石など)の形で存在し、人工的にはシリカゲルやガラスの原料にも用いられる。

的には弱酸で、塩をつくるとケイ酸塩(シリケート)となり、セメントや陶磁器、ガラス製品に利用される。

語源

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ケイ素を含む酸」という意味から。

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ケイ素

構造色 (こうぞうしょく)

構造色 読み:コウゾウショク
structural color 読み:ストラクチュラルカラー
とは、

概要

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構造色とは、色素や顔料による化学的な発色ではなく、物質の微細な構造によって光が干渉・回折・散乱することで現れる色のこと。

シャボン玉や油膜の虹色、モルフォ蝶の翅の青色、孔雀の羽の輝きなどが代表例。

これらは実際にその色の色素を持っていなくても、光の波長の違いによる構造的な効果で特定の色が現れる。

耐久性が高く、角度によって色が変化するのも特徴。

語源

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構造に基づく」という意味から。

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構造

銀化ガラス (ぎんかガラス)

銀化ガラス 読み:ギンカガラス
とは、

概要

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銀化ガラスは、長期間土中に埋まっていた古代のガラス製品が、土壌中の成分と化学反応を起こして表面に薄い多層膜を形成する現象を指す。

この膜は光の干渉や乱反射により、銀色や虹色、玉虫色に輝く。特に古代ローマ時代のガラス製品(ローマングラス)に多く見られ、太古のロマンを感じさせる美術品やアクセサリーとして高い価値を持つ。

発生には数百年から数千年にわたる特定の土壌・湿度・温度条件が必要で、人工的に再現することは非常に難しい。

また、光の角度や観察者の位置によって色が変化し、独特の美しい輝きを放つ。

語源

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銀化」は、ガラスが土中で化学反応を起こし表面に銀色の膜を形成する現象を指す日本語の表現。

英語では iridescent glass (イリデッセントグラス)と呼ばれることが多い。

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ガラス

ガラス (がらす)

ガラス 読み:がらす
硝子 読み:がらす/しょうし
とは、

概要

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ガラスは主に二酸化ケイ素(SiO₂)を主成分とし、急冷して結晶化を防いだ非晶質(アモルファス)固体。

透明性・硬度・耐熱性・化学的安定性を持ち、窓材や容器、光学機器、電子部品など幅広く利用される。

人類は古代から装飾品や容器としてガラスを使ってきたが、近代では建築や科学技術に欠かせない材料となっている。

組成を調整することで、耐熱ガラス光ファイバー、液晶ディスプレイ用基板など多様な機能を持たせることができる。

語源

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ゲルマン祖語 glasan「光沢がある、輝く」 に由来する。
この語は古英語の glæs、ドイツ語の Glas、オランダ語の glas などに受け継がれたもので、透明で光沢のある物質を指す意味を持つ。

日本語の「ガラス」は江戸時代にオランダ語 glas を経由して伝来した外来語であり、漢字表記の「硝子」は和製漢字として、輸入品である透明な鉱物質の物体を表すために当てられた。

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焼ミョウバン (やきみょうばん)

焼ミョウバン/焼き明礬 読み:ヤキミョウバン
burnt alum 読み:バーントアラム
とは、

概要

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焼ミョウバンは、ミョウバンを加熱処理して結晶水を取り除いた形態のことを指す。

粉末状で保存性が高く、水に溶けると酸性を示す性質を持つ。

食品添加物として漬物に使われるほか、ナスやレンコンなどの野菜の色を鮮やかに保つ目的で利用される。
また、防臭・制汗作用を持つことから、デオドラント製品にも応用される。

さらに、染色における媒染剤や、家庭での雑用(例えばアオカビや虫刺されへの民間的利用)にも用いられてきた。

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ミョウバン