
Glutamic acid 読み:グルタミックアシッド
グルタミン酸 読み:グルタミンサン
とは、
『非必須アミノ酸の一種で、昆布などに含まれる植物由来のうま味成分』
概要
詳細≫
グルタミン酸は、人体や多くの生物の体内に広く存在するアミノ酸の一つで、たんぱく質を構成する成分として重要な役割を果たす。
体内で合成可能な「非必須アミノ酸」に分類され、主に神経伝達物質として脳内で働いたり、エネルギー代謝に関与したりする。
また、昆布などに含まれる天然のうま味成分としても知られ、食品添加物として使われる場合は「グルタミン酸ナトリウム(MSG)」の形で利用される。
食品分野では「うま味」の代表的な物質として認知されており、味覚の基本要素のひとつ(甘味・塩味・酸味・苦味・うま味)の構成要素にもなっている。
グルタミン酸そのものは無色結晶で、水に溶けやすく、酸味とうま味を併せ持つ性質がある。
また、イノシン酸やグアニル酸などの他のうま味成分と組み合わせることで、うま味が相乗的に強まる性質がある。
語源
詳細≫
gluten「小麦たんぱく)」から派生した言葉。19世紀に小麦グルテンを加水分解して得られた成分として発見されたことにちなむ。「acid」は「酸」を意味し、「グルテン由来の酸性物質」という意味合いがある。のちにアミノ酸の一種であることが解明され、化学や栄養学、食品科学など多分野で用いられる用語となった。