選挙人 (せんきょにん)

選挙人とは、アメリカ合衆国大統領選挙において、各州の有権者を代表して大統領及び副大統領を選挙人集会で選出する人を指す。

選挙人制度は「間接選挙」の仕組みに基づいており、一般投票後、選挙人団が最終的な票を決定する役割を担う。

選挙人の数は各州の上院・下院議員数に基づき、例えば、ある州には55人、別の州には38人の選挙人がいる。殆どの州では「勝者総取り方式」を採用しており、その州で最も多くの票を得た候補者がその州の選挙人票をすべて獲得する。

例えば、ある州で候補者Aが最も多くの票を集めた場合、その州のすべての選挙人がAに投票することになる。この仕組みでは、州ごとに一般投票の結果に従い、選挙人がその候補者を支持することになる。

アメリカの大統領選挙では、選挙人は市民が投票した政党に基づいて選ばれる。

各政党は事前に選挙人候補をリストアップし、市民はそのリストに投票する。

政党がその州で勝利すると、対応する選挙人がその州の選挙人票を獲得する。

選挙人制度の目的は、アメリカ建国時に政治知識の不足を補うために導入された。一般市民は選挙に関する知識が不十分であったため、熟知した選挙人が代理で投票を行う仕組みが採用された。

また、州ごとのバランスを保ち、全体の政治的調和を維持する目的でも存在している。これにより、大きな州と小さな州の間で公平性が保たれ、全米の政治的調整が図られる。

electoral「選挙の」college「団体」という意味から。