下院 読み:カイン
とは、
概要
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下院とは、二院制の議会において上院と並立する議院の一つで、国民からの直接選挙によって選ばれることが多く、立法過程の主導的役割を担うとされる。
一般に下院は任期が短く、議員数も多く、選出も比較的広範囲の民意に基づくため、国民の意思をより反映する機関と位置づけられる。
多くの国では予算案の提出権が下院にあるなど、実務的な権限が強い場合も多い。
日本では衆議院、アメリカでは下院(House of Representatives)、イギリスでは庶民院(House of Commons)がこれに該当する。
「下院」という名称は上下関係を意味するものではなく、制度上の呼称として用いられている。
語源
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「下」は位置や序列の下方を表すが、制度上の上下関係を示すものではない。
「下院」は、英語の「Lower House」やフランス語の「Chambre basse」などの訳語として、明治期に導入された言葉。
上院と対になる形で命名され、議会制度の翻訳語として定着した。