日本語
欠伸 (あくび)
欠伸 読み:アクビ
とは、
『口を大きく開けて息を吸い込む反射的な動作』
概要
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あくびは、眠気・疲労・退屈・リラックスなどの状態において、無意識に行われる呼吸反応。
主に口を大きく開けて深く息を吸い込み、その後ゆっくり吐き出す動作であり、まぶたが閉じたり涙が出ることもある。
人間だけでなく、動物にも広く見られる行動である。
語源
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「欠伸」の「欠」は、「口を開ける」や「欠ける」という意味を持ち、古くから「あくびをする」という動作を表す文字として使われてきた。
「伸」は「体を伸ばす」ことを表しており、「欠伸」は「あくびとともに体を伸ばす動作」全体を表した熟語とされる。元々、あくびをするときに同時に手足を伸ばしたり、背筋を伸ばしたりする様子を含めて「欠伸」と呼ばれたと考えられる。
「欠」も「伸」も古くからある漢字で、音読み・訓読みともに古代中国から伝わった語義が反映されている。
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万死 (ばんし)
万死 読み:バンシ
とは、
『何度死んでも足りないほどの重大さ』
概要
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「万死」は、「万の死」、つまり「何度死んでも足りないほどの重大さ・深刻さ」を意味する語で、古くから儒教や武士道の思想と結びついた表現。
自らの過ちや罪の重さを強調する際に用いられ、「万死に値する」や「万死を覚悟する」といった形で使われる。
実際に何度も死ぬことは不可能だが、「死んで償うことすら軽い」とする比喩的な言い回しであり、特に漢文や歴史的文脈、または厳粛な謝罪や自己犠牲の場面で使われることが多い。
語源
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「万死」は中国の古典に由来する言葉で、「万回死ぬほどの重い罪や覚悟」を意味する強調表現として成立した。日本では漢文訓読や武士階級の思想の中で使われ、儒教的な倫理観とも結びついて受け継がれてきた。
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乳房 (ちぶさ)
乳房 読み:ちぶさ/にゅうぼう
とは、
『哺乳類の胸部にあるふくらみ』
概要
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乳房とは、哺乳類の雌に見られる胸部のふくらみで、乳腺をもち、乳を分泌する器官。人間では女性に発達しており、子を産んだ後に授乳を行うための役割をもつ。
通常は左右一対で存在し、中央には乳首(乳頭)がある。
乳腺組織や脂肪組織、血管などから構成され、性成熟や妊娠・出産の過程で大きく変化する。
男性にも乳房は存在するが、乳腺が発達しないため機能的ではない。
また、乳房は生理的機能だけでなく、文化的・性的・象徴的な意味合いをもたされることも多い。
語源
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乳「乳汁」房「袋の形になってついているもの」で、「乳の出るふくらみ」という語義に由来する古い和語。漢語では「乳房(にゅうぼう)」とも表記され、医学や解剖学では主に「にゅうぼう」と読むことが多い。
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金床 (かなとこ)
画像:Amboß_klein.jpg © Raimond Spekking(CC BY-SA 3.0)
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