日本語

錯誤 (さくご)

錯誤 読み:サクゴ
とは、

概要

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錯誤」は、事実や状況を誤って認識したり、誤解したまま判断・行動してしまうことを指す。

一般的には「思いちがい」や「勘違い」といった意味で使われるが、法律分野では特に「意思表示に対応する認識に誤りがある場合」を指す専門用語として使われる。
たとえば、価格を間違って提示したようなケースでは「錯誤による無効」が問題になることがある。

語源

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「交差する、入り組む、食い違う」=本来あるべきものとずれたり、混じり合って誤ることを表す。
「あやまり、正しくないこと」=明確なミスや不正確さを指す。
つまり「錯誤」は、単なる間違いではなく、複雑な認識のずれや食い違いから生じる誤りを意味する熟語。それぞれの漢字が持つ異なるニュアンスが組み合わさることで、より具体的で深みのある「まちがい」の状態を表している。

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立証 (りっしょう)

立証 読み:リッショウ
とは、

概要

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立証」は、ある事柄や主張が正しいことを証拠をもって示す行為を指す。

裁判や議論、学術的な論文などで多用される。

主張や仮説をただ述べるだけではなく、それが正当であると示す裏付けや根拠を提示する必要がある。

対義語は「反証」。

例文

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・彼は自らの無実を立証するために証人を呼んだ。

・その理論は多くの実験結果によって立証された。

・仮説を立証するには、再現性のあるデータが必要だ。

語源

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「たてる、確立する」「あかし、根拠」という意味から。つまり「立証」は「証拠をもって主張を確立すること」を表す熟語。法的・論理的な文脈でよく使われる漢語。

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反証

反証 (はんしょう)

反証 読み:ハンショウ
とは、

概要

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反証」は、ある主張・立証に対して、それが正しくないことを示すための証拠や論拠を指す言葉。

特に論理や法的議論、科学的検証などで使われ、相手の主張に反対する根拠として機能する。

科学ではある仮説が誤りであることを示す観察やデータも「反証」と呼ばれる。

対義語は「立証」。

例文

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・彼の主張に対する反証は、過去の統計データだった。

・仮説を反証するには、明確な反例が必要だ。

・その理論は今のところ反証されていない。

語源

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「そむく、くつがえす」「あかし、根拠」という意味から。つまり「反証」は「証拠をもって相手の主張に逆らい、打ち消すこと」を表す熟語。論理的・法的な文脈で使用される漢語として成立している。

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立証

宗旨 (しゅうし)

宗旨 読み:シュウシ
とは、

概要

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宗旨」は、もともと仏教において、各宗派がそれぞれ掲げる教えや理念を指す言葉。

浄土宗・曹洞宗などの宗派の違いは、それぞれの宗旨の違いに基づいている。

宗教以外の分野でも、「組織や人が掲げる根本的な考え方・主義」という意味で比喩的に使われることがある。

語源

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「おおもと」「考え」で「根本の考え」という意味から。中国仏教の影響を受けて日本でも用いられるようになり、特に仏教各宗派の教義を示す言葉として定着した。後に思想や信条などにも用いられるようになった。

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宗旨変え (しゅうしがえ)

宗旨変え/宗旨替え 読み:シュウシガエ
とは、

概要

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宗旨変え」とは、それまで信仰していた宗教の教義や所属していた宗派をやめて、別の宗教・宗派に改めることを指す言葉。

転じて、信念・主義・思想・立場などを大きく変えることにも使われる。

個人的な改宗の場面だけでなく、政治的・思想的な転向、または団体・企業などの方針転換を比喩的に表す場合もある。
現代では宗教以外の文脈でも広く用いられる。

語源

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宗旨」は、もともと仏教の宗派や教義を指す言葉。「変え/替え」は「かえること」。江戸時代には、幕府によって寺請制度が敷かれ、人々はどの寺に属しているか(つまりどの宗派に属しているか)を記録されていたため、「宗旨変え」は制度上も重大な行為だった。これが転じて、立場や考えを変える一般的な意味でも使われるようになった。

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宗旨