日本語

万死 (ばんし)

万死 読み:バンシ
とは、

概要

詳細≫

万死」は、「万の死」、つまり「何度死んでも足りないほどの重大さ・深刻さ」を意味する語で、古くから儒教や武士道の思想と結びついた表現。

自らの過ちや罪の重さを強調する際に用いられ、「万死に値する」や「万死を覚悟する」といった形で使われる。

実際に何度も死ぬことは不可能だが、「死んで償うことすら軽い」とする比喩的な言い回しであり、特に漢文や歴史的文脈、または厳粛な謝罪や自己犠牲の場面で使われることが多い。

語源

詳細≫

万死」は中国の古典に由来する言葉で、「万回死ぬほどの重い罪や覚悟」を意味する強調表現として成立した。日本では漢文訓読や武士階級の思想の中で使われ、儒教的な倫理観とも結びついて受け継がれてきた。

関連記事

乳房 (ちぶさ)

乳房 読み:ちぶさ/にゅうぼう
とは、

概要

詳細≫

乳房とは、哺乳類の雌に見られる胸部のふくらみで、乳腺をもち、乳を分泌する器官。人間では女性に発達しており、子を産んだ後に授乳を行うための役割をもつ。

通常は左右一対で存在し、中央には乳首(乳頭)がある。
乳腺組織や脂肪組織、血管などから構成され、性成熟や妊娠・出産の過程で大きく変化する。

男性にも乳房は存在するが、乳腺が発達しないため機能的ではない。
また、乳房は生理的機能だけでなく、文化的・性的・象徴的な意味合いをもたされることも多い。

語源

詳細≫

「乳汁」「袋の形になってついているもの」で、「乳の出るふくらみ」という語義に由来する古い和語。漢語では「乳房(にゅうぼう)」とも表記され、医学や解剖学では主に「にゅうぼう」と読むことが多い。

関連記事

金床 (かなとこ)

金床 読み:カナトコ
とは、

概要

詳細≫

金床とは、鍛冶や金属加工の作業において、金属を打ち伸ばしたり形を整えたりするために使う重くて硬い台のこと。
鉄や鋼などで作られており、その上に加熱した金属を乗せて、ハンマーなどで叩くことで加工する。

現代では工業用機械が主流になっているが、鍛冶職人や金属工芸の現場では今も使われている。

語源

詳細≫

「金属」「物を置くための台」で、「金属を置いて加工する台」という意味から「金床」と呼ばれるようになった。

関連記事

画像:Amboß_klein.jpg © Raimond Spekking(CC BY-SA 3.0
出典元はこちら

頭巾 (ずきん)

頭巾 読み:ズキン
とは、

概要

詳細≫

頭巾とは、頭や顔の一部を覆うために身につける布状の装身具や防具のこと。
防寒・防塵・装飾・宗教的用途など、目的によって形や素材はさまざま。

語源

詳細≫

「頭部」「ぬの」で、「頭を覆う布」というう意味から。古くは中国の風習に由来し、日本には奈良〜平安時代に伝わったとされる

関連記事

公序良俗 (こうじょりょうぞく)

公序良俗 読み:コウジョリョウゾク
とは、

概要

詳細≫

公序良俗」は、「公序」=公共の秩序と、「良俗」=善良な風俗道徳や慣習)を組み合わせた言葉で、社会全体が守るべき基本的なルールや価値観を指す。

法律や契約、表現行為などの場面で使われることが多く、これに反する行為や契約は、たとえ法に明記されていなくても無効とされることがある。

たとえば、人身売買や極端に不当な契約、著しくわいせつな表現などは「公序良俗に反する」とされ、社会的にも法的にも容認されない。

日本の民法や判例でも頻繁に登場する重要な法的概念

例文

詳細≫

公序良俗に反する内容の契約は無効となる。

・表現の自由にも、公序良俗の範囲内という限界がある。

語源

詳細≫

公序」は「公共の秩序」、「良俗」は「善良な風俗」を意味する熟語で、いずれも漢語に由来する。近代日本の法体系において「公序良俗」という形で法的概念として定着し、明治時代以降の民法や商法などで公式に用いられるようになった。西洋法の「public order and morals(公共の秩序および道徳)」に相当する概念を日本語で表すために成立した表現とされる。

関連記事

公序

良俗

秩序

道徳