音楽

Viola (ヴィオラ)

viola 読み:ヴィオラ/ビオラ
とは、

概要

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ヴィオラは、バイオリン属の弦楽器の一種で、形状はバイオリンに似ているが一回り大きく、音域は中音域に位置する。

通常4本の弦を持ち、C–G–D–A(低い順)の調弦で演奏される。
バイオリンの高音とチェロの低音の間を埋める役割があり、オーケストラや室内楽では中音域を支える存在として重要。

音色は、柔らかく落ち着いた響きが特徴で、しばしば「内面的」や「渋い」音色と表現される。

独奏楽器としてはバイオリンほど目立たないが、20世紀以降はヴィオラのために書かれた独奏曲も多く存在する。

語源

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Viola」はイタリア語に由来し、「弦楽器」を意味する言葉として中世から存在していた。
もともと「ヴィオール(viol)」という古楽器群の中から発展した名前であり、バイオリン属の中音域担当として定着した。英語でもそのまま viola と表記される。

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弦楽器

琴 (きん/こと)

琴 読み:キン/コト
とは、

概要

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は、弦を張った木製の胴により音を響かせる撥弦楽器で、日本や中国など東アジアに古くから存在する伝統的な弦楽器の総称。

日本で「こと」と呼ばれる場合、一般的には「箏(そう)」を指すことが多い。
一方、「きん」と読む場合は中国由来の楽器「古琴(こきん)」や、それに関連する楽器を指すことがある。
ただし、現代の日本語では「琴(こと)」と「箏(そう)」が混同されていることも多く、表記上も「琴」と書いて「そう(箏)」と読むこともある。

演奏方法は、主に右手の指や義爪(ぎそう)で弦をはじき、左手で音の高さを変える。

日本のは13本の弦が一般的で、楽曲や地域によって弦の数や構造が異なるものも存在する。

宮廷音楽、雅楽、地歌、民謡などで使われてきたが、現代ではポピュラー音楽や現代音楽にも取り入れられることがある。

語源

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」という字は、中国古代から使われていた漢字で、もともとは弦楽器全般の総称として用いられていた。
日本に伝わってからは、「(こと)」という音読み訓読みの両方が定着し、時代や文脈によって「きん」「こと」と読み分けられるようになった。日本独自に発展した「箏(そう)」も、長らく「琴」と書かれることが多かったため、表記の混同が生まれている。

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弦楽器

弦楽器 (げんがっき)

弦楽器 読み:ゲンガッキ
とは、

概要

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弦楽器とは、張られた弦を弾いたりこすったり叩いたりして、その弦の振動によって音を出す楽器のこと。
弦の素材や太さ、長さ、張力によって音の高さや音色が変わる。

代表的な弦楽器には、バイオリンやギター、チェロ、ハープ、馬頭琴、三味線などがある。

弦の数や演奏方法、構造は多様で、民族楽器からクラシック音楽・現代音楽に至るまで幅広く用いられている。

分類

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演奏方法によって以下の3種類に大別されることが多い。

打弦楽器(だげんがっき)

弦を打って音を出す。(例:ピアノ)

擦弦楽器(さつげんがっき)

弦を弓でこすって音を出す。(例:バイオリン)

撥弦楽器(はつげんがっき)

弦をはじいて音を出す。(例:ギター・ハープ)

語源

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「張られた糸や線」楽器「音を出す道具」の二語から成る。中国語や西洋語にも同様の概念があり、英語では「stringed instrument(ストリングド・インストゥルメント)」と呼ばれる。日本語では明治以降、西洋音楽の用語を翻訳・定着させる過程で「弦楽器」という表現が広く使われるようになった。

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馬頭琴 (ばとうきん)

モンゴル語: Morin khuur 読み:モリンホール
馬頭琴 読み:バトウキン
とは、

概要

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馬頭琴は、モンゴル民族の伝統的な弦楽器で、主に2本の弦を弓でこすって演奏する擦弦楽器

長方形の共鳴胴と長い棹を持ち、棹の先端には馬の頭を模した彫刻が施されているのが大きな特徴。

日本では「馬頭琴」と呼ばれるが、モンゴル語では「Morin khuur(モリンホール)」と呼ばれ、morin「馬」khuur弦楽器」という意味を持つ。

哀愁のある音色は、人の声、風、馬のいななきなどを思わせ、遊牧民の生活や自然と深く結びついた楽器とされる。

モンゴル国では国家を代表する楽器とされ、内モンゴル(中国)でも盛んに用いられている。

語源

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馬頭琴」は日本語での呼び名で、「馬の頭をかたどった」という意味。モンゴル語では Morin khuur(モリンホール)といい、morin「馬」khuur弦楽器」で構成される語。
この名称は、モンゴル語話者の文化と密接に結びついており、馬との深い関係性を象徴している。

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弦楽器

画像:Michael Coghlan(CC BY‑SA 2.0
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Piano (ピアノ)

piano 読み:ぴあの
とは、

概要

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pianoは、白と黒の鍵盤を指で押すことで音を出す楽器のことを指す。音の強弱を表現しやすく、幅広い音域を持つのが特徴。
ソロ演奏、合奏、伴奏、作曲の道具として広く用いられる。

楽譜や音楽用語では、ピアノの略称として「pf(ピーエフ)」が使われることがある。
これは、この楽器がもともと「pianoforte(ピアノフォルテ)」と呼ばれていた名残である。現在では、「ピアノ」がこの楽器の一般的な名称として広く定着している。

形状にはグランドピアノやアップライトピアノがあり、用途や設置場所によって使い分けられる。

語源

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イタリア語 piano(ピアーノ)は「弱く、静かに」という意味、forte は「強く」という意味。この二つが合わさった pianoforte(ピアノフォルテ)は、「弱くも強くも音を出せる楽器」という意味で、18世紀初頭にイタリアのバルトロメオ・クリストフォリが発明した楽器名に由来する。これが短縮されて piano と呼ばれるようになった。

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