スポーツ

下がり (さがり)

下がり 読み:サガリ
とは、

相撲

概要

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下がりとは、力士が土俵に上がる際、まわしの前面に差し込む細い紐状の装飾のことで、主に幕内力士が取組時に使用する。形状は黒や濃紺の糸で作られた房状の紐で、20本前後が等間隔で並んでいる。これは「化粧まわし」ではなく、実際の取組用のまわしに付けられるもの。

下がりは単なる装飾ではなく、しめこみ(まわし)の結び目を隠す役割や、礼儀作法・格式を示すものとされている。力士が土俵に上がる前に、呼出しが力士の体に合わせて下がりを整えるのが通例である。

また、下がりの本数や形は厳格に決まっているわけではないが、だらしなく見えないよう調整される。取組の最中に落ちることもあり、その場合は土俵上に残っても問題とはされない(相撲の進行に影響しない限り)。

語源

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さがり」は「垂れるもの」「下がっているもの」に由来し、まわしの前で下向きに垂れている様子から名づけられたとされる。

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まわし

化粧まわし

化粧まわし (けしょうまわし)

化粧まわし/化粧廻し/化粧回し 読み:ケショウマワシ
とは、

概要

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化粧まわしとは、主に大相撲の幕内力士が土俵入りの際に身に着ける、装飾性の高いまわしである。通常の取組で使用する実用的なまわしとは異なり、化粧まわしは儀式的な場で使われ、色鮮やかな刺繍や模様があしらわれている。後援者や企業、出身地などに関連する図柄が施されることも多く、力士の個性や支援者の意向を示す象徴ともなる。

化粧まわしは腰から垂れ下がる布で構成され、前面には「垂れ」と呼ばれる帯状の部分があり、底には「房(ふさ)」が付けられている。横綱土俵入りでは、さらに「綱」や「白い紙垂(しで)」なども加わり、より格式が高い装いとなる。

語源

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化粧」は「飾る」「装飾する」という意味で、「まわし」は相撲で腰に巻く帯状の布を指すことから、「飾り用のまわし」という意味で「化粧まわし」と呼ばれるようになった。

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まわし

商品画像
画像:Japaaan
化粧まわし

UZR (ユーゼットアール)

Ultimate Zone Rating 読み:アルティメットゾーンレーティング
UZR 読み:ユーゼットアール/ユーズィーアール
とは、

概要

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UZRとは、セイバーメトリクスにおける守備指標の一種で、野球選手の守備による貢献度を数値で評価するための統計的手法である。打球の種類(ゴロ、ライナー、フライ)、打球方向、打球速度、守備位置などのデータをもとに、「平均的な選手と比較して、どれだけアウトを取ったか・取れなかったか」を得点換算して示す。

数値がプラスなら平均以上の守備、マイナスなら平均以下とされ、たとえば「+10」はその守備によって年間で10失点分を防いだことを意味する。

UZRは主に以下の4つの要素で構成される。

・Range Runs(守備範囲による貢献)

・Error Runs(失策の抑制による貢献)

・Double-Play Runs(併殺プレーへの貢献)

・Arm Runs(外野手の送球などによる貢献)

語源

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Ultimate「究極の」Zone「守備範囲」Rating「評価」を組み合わせた用語で、「守備範囲を中心に、選手の守備能力を究極的に評価する指標」という意味が込められている。

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セイバーメトリクス

ピタゴラス勝率 (ぴたごらすしょうりつ)

Pythagorean expectation 読み:ピタゴリアンエクスペクテイション
ピタゴラス勝率 読み:ピタゴラスショウリツ
とは、

概要

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ピタゴラス勝率とは、セイバーメトリクスの計算式の一つで、野球やアメリカンフットボールなどのスポーツにおいて、チームの得点と失点から、理論上どのくらいの割合で勝てるはずかを予測するための指標である。

実際の勝率と比べることで、運や偶然による影響を除き、チーム本来の実力を測る目的で使われる。

計算式

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基本的な計算式は以下の通り。

ピタゴラス勝率 = 得点² ÷(得点² + 失点²)
※競技や分析方法によっては、指数(2の部分)を1.83や1.81などに調整することもある。

この数値は、「実際の勝率がピタゴラス勝率を上回っていれば運が良い、下回っていれば運が悪い」と判断する目安にも用いられる。

語源

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Pythagorean「ピタゴラスの」expectation期待値」という意味から。

アメリカの野球統計学者ビル・ジェームズが考案したもので、数学的に平方を使う計算がピタゴラスの定理を連想させることからこの名称がついた。ピタゴラス自身とは関係がない。

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セイバーメトリクス

Sweet Spot (スイートスポット)

sweet spot 読み:すいーとすぽっと
とは、

概要

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スイートスポットとは、道具や装置の中で、最も効率よくエネルギーを伝達できる特定の場所を指す言葉である。

特にスポーツにおいて広く使われ、野球のバット、テニスラケット、ゴルフクラブなどで、最も理想的にボールを打つことができる箇所を「スイートスポット」と呼ぶ。この部分で打球を行うと、最大限の威力や精度を発揮でき、手への衝撃も最小限に抑えられる。

転じて、ビジネスやマーケティングの分野でも「最適な市場」「最大効果を得られるポイント」という意味で使われることがある。

語源

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sweet「快適な、理想的な」spot 「地点、場所」という意味から。つまり、直訳すれば「理想的な場所」となり、そこから「最も効果を発揮できるポイント」を指す言葉として定着した。

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