スポーツ
Sabermetrics (セイバーメトリクス)
Sabermetrics 読み:せいばーめとりくす
とは、
野球
『統計学を用いて野球を分析・評価する手法』
概要
詳細≫
セイバーメトリクスとは、選手やチームの成績を統計データで分析し、実力や価値を科学的に評価する考え方・手法。
従来の「打率」「打点」「防御率」といった表面的な数字にとらわれず、得点への貢献・運の影響排除・守備や走塁も含めた総合評価を目指す。
語源
詳細≫
Society for American Baseball Research「アメリカ野球学会」の略称「SABR」と、metrics「評価を行うための指標」を組み合わせた造語。
なお、語源的には「SABRmetrics」と表現されることもあるが、実際の英語表記・用語として定着しているのは “Sabermetrics”(Sだけ大文字)である。英語圏の文献・MLB公式・分析サイトでも一貫してSabermetricsと表記される。
同義語
関連記事
wRC (ダブリューアールシー)
wRC 読み:ダブリューアールシー
weighted Runs Created 読み:ウェイティッドランズクリエイテッド
とは、
野球
『打者の得点創出力を表す指標』
概要
詳細≫
wRCは、打者の成績から実際にどれくらいの得点に貢献したかを推定する指標。
出塁や長打など、各プレーの得点期待値をもとに「加重(weighted)」して計算される。
従来の「RC(Runs Created)」の進化版で、より正確に得点への貢献度を評価できるように設計されている。
特徴
語源
詳細≫
weighted「重みづけされた」Runs Created「創出した得点」の略。
この「w」は形容詞的な役割のため、略語本体(RC)とは区別されて小文字で書かれるのがセイバーメトリクスの慣習。
関連記事
wRC+ (ダブリューアールシープラス)
wRC+ 読み:ダブリューアールシープラス
weighted Runs Created Plus 読み:ウェイティッドランズクリエイテッドプラス
とは、
野球
『打者の得点創出力を平均と比較して評価する指標』
概要
詳細≫
wRC+は、打者がどれだけ得点に貢献したか(=得点を“創り出したか”)を表す「wRC」を元に、リーグ平均と比較して何%優れているかを示す指標。
平均を「100」とし、数字が高いほど打撃面で優れているとされる。
たとえば、wRC+が「120」なら、「リーグ平均より20%多く得点を生み出している打者」という意味になる。
特徴
詳細≫
・打者の打撃貢献度を「平均比」で分かりやすく可視化できる
・球場補正やリーグ補正がかかるため、環境による有利、不利を排除できる
・単純な打率や打点よりも、実力を正確に評価しやすい
語源
詳細≫
wRC「打者の得点創出力を表す指標」Plus「平均比に換算したことを示す」の略。
この略語では、「w」は形容詞として機能するため、小文字で表記されるのが慣例。「+」は、リーグ平均を100として相対的に評価する「補正指標」であることを示している。
関連記事
wOBA (ウォバ)
wOBA 読み:ウォバ
Weighted On-Base Average 読み:ウェイティッドオンベースアベレージ
とは、
野球
『出塁の“質”まで評価する打撃指標』
概要
詳細≫
wOBAとは、打者がどれだけ出塁したかだけでなく、その出塁の「質(価値)」も加味して算出する指標。
四球や単打、二塁打、三塁打、本塁打といったそれぞれのプレーに異なる「重み(得点への貢献度)」をつけて計算される。
特徴
詳細≫
・単打や四球より、本塁打の方が得点に貢献するため、wOBAではそれぞれに異なる重みをつける
・年によって重みの値(係数)は変わる(リーグ全体の得点状況に応じて調整)
・平均wOBAはだいたい .320前後、.400を超えると超一流レベルとされる
語源
詳細≫
Weighted「重みづけされた」On-Base「出塁」Average「平均」の略。
この略語では、「w」は“weighted”という形容詞で、他の略語部分(OBA)と区別するために小文字で書かれるのが慣例。セイバーメトリクスの世界では、同様に「wRC」や「wRAA」なども「w」だけ小文字で表記されるスタイルが一般的。