Pythagorean expectation 読み:ピタゴリアンエクスペクテイション
ピタゴラス勝率 読み:ピタゴラスショウリツ
とは、
『得点と失点からチームの理論上の勝率を算出する指標』
概要
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ピタゴラス勝率とは、セイバーメトリクスの計算式の一つで、野球やアメリカンフットボールなどのスポーツにおいて、チームの得点と失点から、理論上どのくらいの割合で勝てるはずかを予測するための指標である。
実際の勝率と比べることで、運や偶然による影響を除き、チーム本来の実力を測る目的で使われる。
計算式
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基本的な計算式は以下の通り。
ピタゴラス勝率 = 得点² ÷(得点² + 失点²)
※競技や分析方法によっては、指数(2の部分)を1.83や1.81などに調整することもある。
この数値は、「実際の勝率がピタゴラス勝率を上回っていれば運が良い、下回っていれば運が悪い」と判断する目安にも用いられる。
語源
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Pythagorean「ピタゴラスの」expectation「期待値」という意味から。
アメリカの野球統計学者ビル・ジェームズが考案したもので、数学的に平方を使う計算がピタゴラスの定理を連想させることからこの名称がついた。ピタゴラス自身とは関係がない。