猫も杓子も 読み:ネコモシャクシモ
とは、
『誰もかれも』
概要
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「猫も杓子も」は、区別なくすべての人や物を一括して表す言い回し。
主に、「~までもが」「~でさえも」といった含みを持ち、「身分や立場、知識の有無に関係なく皆が〜している」という場面で使われる。
現代ではやや皮肉や揶揄のニュアンスを含むことが多く、熱狂や流行の広まりを少し距離を置いて眺めるような表現になることが多い。
例文
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・猫も杓子もアイドルを目指しているような時代になった。
・新しいゲームが発売されて、猫も杓子もそれに夢中になっている。
語源
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「猫」はどこにでもいる身近な動物、「杓子」は日用品の象徴で、両者ともに取るに足らない存在を意味するものとして並べられた。
「猫も杓子も」という言い回しは江戸時代にはすでに使われており、「取るに足らぬものまで含めて、誰も彼も」といった意味で定着した。
なお、「杓子」は仏具の「釈氏(しゃくし=釈迦の弟子)」を当てたという説もあるが、語呂合わせ的な後付けとされることが多い。