火中の栗を拾う (かちゅうのくりをひろう)

火中の栗を拾う 読み:カチュウノクリヲヒロウ
とは、

概要

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火中の栗を拾う」とは、本来は自分の利益にならないのに、他人のために危険な役目や面倒な仕事を引き受けることを意味する。

多くの場合、誰かに利用されてリスクを押しつけられる状況や、損な役回りをすることを批判的に表す場面で使われる。

語源

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この言葉は、フランスの寓話作家ラ・フォンテーヌによる『猿と猫(Le Singe et le Chat/ル・サンジュ・エ・ル・シャ)』という寓話に由来する。
物語の中で、サルのベルトランがネコのルノーをだまし、暖炉の中から焼き栗を取らせた。ネコは火傷をしながら栗を取り出したが、それを食べたのはサルだった。この話から、「他人に危険な役を押しつけ、自分だけが得をする」という意味が転じて、「火中の栗を拾う=他人の利益のために自ら危険を冒す」ことを表すようになった。

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