涼感 (りょうかん)

涼感 読み:リョウカン
とは、

概要

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涼感とは、気温や接触によって感じる涼しさ、または視覚や香り、色彩などによって心理的に得られる「涼しい感じ」を指す語。

暑い季節において、肌に触れる素材や清涼感のある香り、寒色系の色彩などが「涼感」を与える要素となる。

実際の気温の低下だけでなく、涼しさを感じさせる感覚全般に使われる。

例文

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・このシャツは肌ざわりがよく、涼感がある。

・青や白を基調にすると、部屋全体に涼感が出る。

語源

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「すずしい」「感じ、感覚」を意味し、「涼しさを感じること」という意味になる。
日本語の複合語で、特に夏の生活や商品説明などでよく用いられる語。

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大脳 (だいのう)

大脳 読み:ダイノウ
とは、

概要

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大脳は脳全体の中で最も大きな部分で、人間の脳の大部分を占めている構造。

左右の大脳半球からなり、それぞれが前頭葉・頭頂葉・側頭葉後頭葉といった複数の領域に分かれている。

大脳皮質(表面の灰白質)は、思考、判断、記憶、言語、感情、運動、感覚などの高次機能を担っており、人間らしい知的活動の中心となっている。

内側には大脳髄質(白質)や大脳基底核などの構造があり、自律的な運動の調整や感情の制御にも関与している。

進化的にも発達が著しく、人間の高度な精神活動の基盤となる重要な部位。

語源

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「大きい」「あたまの中にある神経中枢」という意味から。
つまり「大脳」は「脳の中でも特に大きく中心的な部分」を表す言葉で、医学・生理学・解剖学などで用いられる基本語。

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前頭葉

側頭葉

後頭葉

後頭葉 (コウトウヨウ)

後頭葉 読み:コウトウヨウ
occipital lobe 読み:オクシピタルローブ
とは、

概要

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後頭葉は、大脳の四つの主要な領域のうち、最も後方に位置する部分を指す。

主に視覚情報の受け取りと処理を担っており、視覚野(一次視覚野)がこの領域に存在する。

網膜から送られてきた視覚信号は、視神経と視放線を経てこの後頭葉で分析され、物体の形や色、動き、空間的位置などが認識される。

視覚情報の解釈や視覚的記憶の形成において極めて重要な役割を果たすため、この領域が損傷すると視覚障害が生じる可能性がある。

語源

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後頭「頭の後方」「脳の分かれた領域」という意味から。
つまり「後頭葉」は「頭の後ろ側にある大脳の一領域」を表す医学用語で、解剖学や神経科学の分野で用いられる。

英語では occipital lobeといい、occipital はラテン語 occiput「後頭部」に由来し、ob-「〜の向こうに」caput「頭」という語根から成る。
lobe はギリシャ語 lobos「丸くふくらんだ部分」に由来する語で、解剖学的に「葉状部分」を意味する。
つまり occipital lobe は「頭の後ろ側にある葉状部分」、すなわち「大脳の後部に位置する領域」を指す言葉。

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大脳

海馬 (かいば)

海馬 読み:カイバ
hippocampus 読み:ヒポキャンパス
とは、

概要

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海馬は、大脳辺縁系に属する神経組織で、主に記憶の形成や学習、空間認識に深く関わっている。

脳の左右に一対あり、側頭葉の内側に位置する。

短期記憶を長期記憶へと定着させる働きがあり、特に新しい記憶を作る能力において重要な役割を果たす。

また、空間を把握しながら身体を動かす機能にも関与するため、ナビゲーション能力とも関連がある。

アルツハイマー病などの神経変性疾患では、初期段階からこの海馬が萎縮しやすいことが知られている。

語源

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「うみ」「うま」という意味から。
つまり「海馬」は「海にいる馬」のような形をしていることから名付けられた語で、脳内のこの部位がタツノオトシゴに似ていることに由来する。

英語では hippocampus といい、これはギリシャ語 hippos「馬」kampos「海の怪物」に由来し、ギリシャ神話に登場する「海の馬の姿をした生き物」にちなむ。
つまり hippocampus も「海の馬」を意味し、脳の構造がタツノオトシゴのように見えることから名づけられた。

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側頭葉

大脳

前頭葉 (ぜんとうよう)

前頭葉 読み:ゼントウヨウ
Frontal lobe 読み:フロンタルローブ
とは、

概要

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前頭葉は、大脳の四つの主要な領域のうち、最も前方に位置する部分を指す。

主に理性的な思考、判断力、計画性、言語表現、感情の調整、注意の集中といった高次の認知機能に関与している。

また、運動機能をつかさどる運動野もこの前頭葉内に含まれる。

発達段階や個人差により働き方に違いが見られ、特に人間においては高度な社会的行動や自己制御に関わる脳部位として重要視されている。

語源

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前頭「頭部の前方」「脳の分かれた領域」という意味から。
つまり「前頭葉」は「頭の前方にある脳の一領域」を表す医学用語で、解剖学や神経科学の分野で用いられる。

英語の frontal lobe は、frontal はラテン語 frons「額、前面」から派生し、「前方の・額の」という意味を持つ。
lobe はギリシャ語 lobos「丸くふくらんだ部分、葉」に由来し、解剖学では「葉状の部分」を指す。
つまり frontal lobe は「前面の葉状部分」、すなわち「脳の前側にある葉状の領域」を表す言葉。

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