中位投票者定理 読み:チュウイトウヒョウシャテイリ
Median Voter Theorem 読み:メディアンボーターセオレム
とは、
『多数決制では、最終的に最も真ん中の意見に集約されていくという理論』
概要
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中位投票者定理とは、一次元の政策軸(たとえば「増税か減税か」「右か左か」など)があり、有権者の好みがその軸上で単峰型(それぞれが一番好む点を中心に遠ざかるほど満足度が下がる形)になっている場合、多数決による選挙では「中位投票者(真ん中の意見を持つ人)」の望む政策が必ず勝つ、という政治学・経済学の理論である。
この結果、合理的な候補者や政党は、勝つために自分の主張を中位投票者の位置へ近づけていく傾向が生まれ、最終的に政策が中道寄りに収れんする現象が起こると説明される。
ただし、この定理は「争点が一つだけである」「有権者の好みが単峰型である」「投票が完全に合理的に行われる」など、現実には必ずしも満たされない前提条件の上に成り立っており、複数争点がある場合や感情・イデオロギーが強く働く場合には当てはまらないことも多い。
語源
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中位投票者定理は、英語 Median Voter Theorem の訳語で、median「中央値」voter「投票者」theorem「定理」という構成から。
つまり「有権者の中でちょうど真ん中に位置する人の選好が結果を決めるという定理」という意味で名付けられている。