
inosine 読み:いのしん
とは、
『ヒポキサンチンとリボースが結合した、核酸の構成成分』
概要
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イノシンは、プリン塩基の一種であるヒポキサンチンとリボース(糖)が結合したヌクレオシドの一つ。
体内ではアデノシンからの代謝によって生成され、核酸の分解経路やエネルギー代謝に関与する。
また、肉類に含まれる「うま味成分」イノシン酸の前駆物質でもあるため、食品科学の分野でも重要視される。
生体内では一時的な代謝中間体として存在し、酵素によってさらに分解されることもある。
語源
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ギリシャ語 inos(ἴνος)「筋肉」-ine「化学物質を表す」による造語。
これは、イノシンが初めて筋肉組織から発見されたことに由来する。
つまり「inosine」は「筋肉由来の化合物」を意味する名称である。