日本語

当て馬 (あてうま)

当て馬 読み:あてうま
とは、

概要

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当て馬」は、もともと競馬や馬の交配において、牝馬(めすうま)の発情を促すために使われる牡馬(おすうま)を指した言葉。

そこから転じて、恋愛や競争などの場面で、本命の相手や候補を引き立てるために利用される人を意味するようになった。

比喩的に「踏み台」「かませ犬」と同義で使われることもある。

例文

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・彼は彼女の気を引くための当て馬にされてしまった。

・ドラマでは、主人公の恋を盛り上げるための当て馬的なキャラクターが登場する。

・彼女は友人の恋を盛り上げるための当て馬にされ、少し傷ついた。

語源

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当て「対象としてぶつける」「動物の馬」の意味から。
つまり「当て馬」は、もともと牝馬の反応を確かめるために「当てる馬」という意味で使われ、それが転じて「本命を際立たせるために利用される存在」を指すようになった言葉。

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鉄道 (てつどう)

鉄道 読み:テツドウ
とは、

概要

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鉄道」は、鉄のレールの上を車輪で走る車両(列車)によって人や物を運ぶ交通機関を指す。

動力には蒸気・電気・ディーゼルなどがあり、旅客輸送と貨物輸送の両方に利用される。

また、鉄道という言葉は交通手段そのものだけでなく、鉄道事業・鉄道会社を指す場合もある。

語源

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「金属のてつ」「通りみち」という意味から。
つまり「鉄道」は「鉄でできた道」、すなわち「鉄のレールの上を走る道」を表し、鉄製の軌道を利用する交通機関を指す言葉として用いられるようになった。

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わっしょい (ワッショイ)

わっしょい 読み:ワッショイ
とは、

概要

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わっしょい」は、日本の祭りでみこしや山車を担ぐ際に唱えられる掛け声の一つ。

担ぎ手の動きを合わせ、気勢を上げるために使われる。特定の意味を持つ語ではなく、リズムや一体感を生み出すための発声とされる。

地域によって「わっしょい」以外にも様々な掛け声が存在する。

語源

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語源には諸説ある。

一説には「和を背負う(わをしょい)」が縮まったものとされ、神輿を担いで地域の和を担う意味が込められているとされる。

別説では、意味を持たない単なる囃し言葉であり、担ぎやすいリズムを作るための発声に由来するとも言われる。

いずれも確証はなく、語源は未詳である。

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山車

冷やかす (ひやかす)

冷やかす/冷かす 読み:ヒヤカス
とは、

概要

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冷やかす」は主に「からかう」意味で使われる動詞。

人の言動を面白がって揶揄したり、冗談半分で言葉をかける場合に用いられる。

また、商店で買うつもりもなく品物を眺めることも「冷やかす」という。

現代では「からかう」の意味が一般的だが、もともとは商慣習に由来する語でもある。

例文

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・友達が恋人の話をすると、みんなで冷やかした

・観光客が土産物屋を冷やかして歩いていた。

語源

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語源説として有力なものは大きく二つある。

紙漉き職人の説(山谷堀の例)

紙くずを舟に入れ、堀の水にさらす作業を「冷やかす」と言った。
その作業の待ち時間に、職人たちが吉原に遊びに行き、結局は遊女を買わずに帰ったため、「買う気のない客=冷やかし」と呼ばれるようになったとする説。

染物屋の説

布を水にさらして「冷やす」作業を「冷やかす」と呼んだことに由来する。
売り物にしない布を冷やかして見せていたことから、「買わずに眺める」意味になり、さらに「からかう」に広がったとする説。

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からかう

若気る (にやける)

若気る 読み:ニヤケル
とは、

概要

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若気る」とは、本来は男性が女性のように振る舞い、めかしこんでなよなよとした態度を取ることを指す言葉。

鎌倉・室町時代には、貴人に仕えて男色の対象とされた少年を表す「若気(にやけ)」が元となり、動詞化したものである。

現代では「薄笑いを浮かべる」という意味で使われることが多く、これは「にやにやする」との混同によって生じた意味変化と考えられている。

本来の意味で使う場合は男性に限定され、女性に用いるのは誤用とされる。

例文

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・彼は髪を整えて、めかしこんだ姿で若気ていた。

・貴族の館では、少年が若気て歩く様子が見られた。

語源

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「若気(にやけ)」は、男性が女性的なようすを示すことを意味し、そこから「若気る(にやける)」となった。

もともとは鎌倉・室町時代に、貴人に仕え男色の対象となった少年を指した語に由来する。

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