日本語

わっしょい (ワッショイ)

わっしょい 読み:ワッショイ
とは、

概要

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わっしょい」は、日本の祭りでみこしや山車を担ぐ際に唱えられる掛け声の一つ。

担ぎ手の動きを合わせ、気勢を上げるために使われる。特定の意味を持つ語ではなく、リズムや一体感を生み出すための発声とされる。

地域によって「わっしょい」以外にも様々な掛け声が存在する。

語源

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語源には諸説ある。

一説には「和を背負う(わをしょい)」が縮まったものとされ、神輿を担いで地域の和を担う意味が込められているとされる。

別説では、意味を持たない単なる囃し言葉であり、担ぎやすいリズムを作るための発声に由来するとも言われる。

いずれも確証はなく、語源は未詳である。

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山車

冷やかす (ひやかす)

冷やかす/冷かす 読み:ヒヤカス
とは、

概要

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冷やかす」は主に「からかう」意味で使われる動詞。

人の言動を面白がって揶揄したり、冗談半分で言葉をかける場合に用いられる。

また、商店で買うつもりもなく品物を眺めることも「冷やかす」という。

現代では「からかう」の意味が一般的だが、もともとは商慣習に由来する語でもある。

例文

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・友達が恋人の話をすると、みんなで冷やかした

・観光客が土産物屋を冷やかして歩いていた。

語源

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語源説として有力なものは大きく二つある。

紙漉き職人の説(山谷堀の例)

紙くずを舟に入れ、堀の水にさらす作業を「冷やかす」と言った。
その作業の待ち時間に、職人たちが吉原に遊びに行き、結局は遊女を買わずに帰ったため、「買う気のない客=冷やかし」と呼ばれるようになったとする説。

染物屋の説

布を水にさらして「冷やす」作業を「冷やかす」と呼んだことに由来する。
売り物にしない布を冷やかして見せていたことから、「買わずに眺める」意味になり、さらに「からかう」に広がったとする説。

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からかう

若気る (にやける)

若気る 読み:ニヤケル
とは、

概要

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若気る」とは、本来は男性が女性のように振る舞い、めかしこんでなよなよとした態度を取ることを指す言葉。

鎌倉・室町時代には、貴人に仕えて男色の対象とされた少年を表す「若気(にやけ)」が元となり、動詞化したものである。

現代では「薄笑いを浮かべる」という意味で使われることが多く、これは「にやにやする」との混同によって生じた意味変化と考えられている。

本来の意味で使う場合は男性に限定され、女性に用いるのは誤用とされる。

例文

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・彼は髪を整えて、めかしこんだ姿で若気ていた。

・貴族の館では、少年が若気て歩く様子が見られた。

語源

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「若気(にやけ)」は、男性が女性的なようすを示すことを意味し、そこから「若気る(にやける)」となった。

もともとは鎌倉・室町時代に、貴人に仕え男色の対象となった少年を指した語に由来する。

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慎重 (しんちょう)

慎重 読み:シンチョウ
とは、

概要

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慎重は、行動や判断に際して軽率にならず、十分に考慮や注意を払う姿勢を意味する言葉。

危険や失敗を避けるために、事前に状況をよく観察したり、可能性を慎重に検討したりする態度を表す。

日常生活やビジネス、政治、学問など幅広い文脈で用いられる。

語源

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つつしむ「重んじる」という意味から。
つまり「注意深く行動し、事態を重んじる」という意味で、日常や公的な判断において注意を払う態度を表す言葉。

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つつしむ

咎人 (とがにん)

咎人 読み:トガニン/トガビト
とは、

概要

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咎人」は、罪や過ちを犯した者、特に刑罰の対象となる人を意味する語。

法律用語としてはあまり使われず、主に文学や歴史的文章で「罪人」に近い意味で用いられる。

また、漫画や小説などの創作作品では「とがびと」とルビが振られることがあり、これは「咎(とが)」を訓読みで残しつつ「人」を「びと」と読むことで、和語的で古風かつ重厚な響きを与えるための演出とされる。

この読み方は、登場人物を「特別な罪や宿命を負った存在」として際立たせる効果を持つ。

語源

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」は「罪・過ち」を意味し、「」は人を指す語。

咎人」は「罪を負った人」という意味の和製漢語で、古くは法令や記録の中で罪人を表す言葉として使われた。

創作における「とがびと」という読みは、訓読み「びと」を当てることで言葉に荘重さや象徴性を与えた表現と考えられている。

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