日本語

風俗 (ふうぞく)

風俗 読み:フウゾク
とは、

概要

詳細≫

風俗」という語は、もともと「人々の暮らしぶりや習慣」「社会全体の生活様式」を意味する。
たとえば「江戸時代の風俗」や「地方の風俗」といった使い方では、その時代・地域に特有の生活のあり方や文化的な慣習を表す。

一方、現代日本では「風俗店」「風俗嬢」などの形で、性産業に関わるサービス業を指す略称としても広く使われている。
この用法では「性風俗(せいふうぞく)」の略と考えられ、文脈に応じて意味が大きく異なるため注意が必要。

例文

詳細≫

明治時代の風俗を描いた絵が展示されている。
(=当時の生活習慣・文化を表現したもの)

彼は風俗で働いている女性と交際している。
(=性風俗業の従事者)

語源

詳細≫

風俗」は、中国語に由来し、「」は習わし・気風、「」は世間の習慣やしきたりを意味する言葉。古くから「世の中の習慣」全般を指す語として使われていた。日本でも漢文訓読の中でこの言葉が導入され、時代や地域の「風習」「生活様式」を指す表現として定着した。

現代の性産業を指す略称としての使い方は、日本における業界用語的な転用で、20世紀以降に定着したものである。

関連記事

しきたり

悪辣 (あくらつ)

悪辣 読み:アクラツ
とは、

概要

詳細≫

悪辣とは、人の道に外れた卑劣で非道なやり方をするさまを表す言葉。

特に、他人をだます・陥れる・搾取するなどの手段が、意図的かつ冷酷である場合に使われる。

悪辣な手口」「悪辣な権力者」などのように、道徳的非難を含む形で使われることが多い。

語源

詳細≫

「わるい」「手段や性格が厳しく、容赦ない」という意味から。

関連記事

執事 (しつじ)

執事 読み:シツジ
とは、

『雇われて家事等の仕事を担当する職』

概要

詳細≫

執事は、主人に仕えて家の業務全般を管理する役職。

使用人を統率し、屋敷内の秩序と業務を取り仕切る。

教会では、儀式の準備や運営を担当する役職としても使われる。

語源

詳細≫

「とりおこなう」「しごと」で、「仕事を執り行う者」を表す。
中国の官職名に由来し、のちに家政職や教会職の意味で定着した。

関連記事

利潤 (りじゅん)

利潤 読み:リジュン
とは、

概要

詳細≫

利潤とは、商品やサービスの販売・取引などの経済活動によって得た収入から、原材料費・人件費・設備費などの費用を差し引いた残りの利益のこと。

一般的には「もうけ」や「利益」とも言われるが、特に資本主義経済では、資本を投下して得られる収益の源泉として重要視される。

経済学では、利潤は企業が成長し続けるための原動力とされ、投資や競争を促進する要因にもなる。

マルクス経済学では、利潤は労働者の生み出す価値のうち資本家が無償で得る部分(剰余価値)と位置づけられ、搾取の構造としても問題視される。

例文

詳細≫

利潤を最大化するために、生産効率を見直した。

・企業の存在目的は利潤の追求にあるとされる。

語源

詳細≫

利益「うるおう」という意味で、合わせて「利益によって経済的に豊かになること」を表す漢語。中国古典にも見られる表現で、日本では近代以降、経済学や会計用語として定着した。

関連記事

利益

資本 (しほん)

資本 読み:シホン
とは、

概要

詳細≫

資本とは、ビジネスや経済活動において、利益を得るために使われる元手や基盤となるものを指す。

具体的には、現金・株式・機械・土地・建物など、生産や取引に使われる財や価値のあるもの全般が含まれる。

経済学では「労働」「土地」と並ぶ生産の三要素の一つとされ、企業の設備投資・商品仕入れ・労働力の確保などに使われる。

また、企業や個人が利益を得る目的で投資に回すお金という意味でも用いられる。

例文

詳細≫

・起業にはある程度の資本が必要だ。

・外国からの資本が国内市場に流入している。

語源

詳細≫

「たすける」「もと」を組み合わせた熟語で、もともとは「事業を助けるもととなるもの」という意味。

経済学用語としての「資本」は、西洋の capital にあたる語で、明治期に訳語として定着した。

関連記事

capital