日本語

金床 (かなとこ)

金床 読み:カナトコ
とは、

概要

詳細≫

金床とは、鍛冶や金属加工の作業において、金属を打ち伸ばしたり形を整えたりするために使う重くて硬い台のこと。
鉄や鋼などで作られており、その上に加熱した金属を乗せて、ハンマーなどで叩くことで加工する。

現代では工業用機械が主流になっているが、鍛冶職人や金属工芸の現場では今も使われている。

語源

詳細≫

「金属」「物を置くための台」で、「金属を置いて加工する台」という意味から「金床」と呼ばれるようになった。

関連記事

画像:Amboß_klein.jpg © Raimond Spekking(CC BY-SA 3.0
出典元はこちら

頭巾 (ずきん)

頭巾 読み:ズキン
とは、

概要

詳細≫

頭巾とは、頭や顔の一部を覆うために身につける布状の装身具や防具のこと。
防寒・防塵・装飾・宗教的用途など、目的によって形や素材はさまざま。

語源

詳細≫

「頭部」「ぬの」で、「頭を覆う布」というう意味から。古くは中国の風習に由来し、日本には奈良〜平安時代に伝わったとされる

関連記事

公序良俗 (こうじょりょうぞく)

公序良俗 読み:コウジョリョウゾク
とは、

概要

詳細≫

公序良俗」は、「公序」=公共の秩序と、「良俗」=善良な風俗道徳や慣習)を組み合わせた言葉で、社会全体が守るべき基本的なルールや価値観を指す。

法律や契約、表現行為などの場面で使われることが多く、これに反する行為や契約は、たとえ法に明記されていなくても無効とされることがある。

たとえば、人身売買や極端に不当な契約、著しくわいせつな表現などは「公序良俗に反する」とされ、社会的にも法的にも容認されない。

日本の民法や判例でも頻繁に登場する重要な法的概念

例文

詳細≫

公序良俗に反する内容の契約は無効となる。

・表現の自由にも、公序良俗の範囲内という限界がある。

語源

詳細≫

公序」は「公共の秩序」、「良俗」は「善良な風俗」を意味する熟語で、いずれも漢語に由来する。近代日本の法体系において「公序良俗」という形で法的概念として定着し、明治時代以降の民法や商法などで公式に用いられるようになった。西洋法の「public order and morals(公共の秩序および道徳)」に相当する概念を日本語で表すために成立した表現とされる。

関連記事

公序

良俗

秩序

道徳

良俗 (りょうぞく)

良俗 読み:リョウゾク
とは、

概要

詳細≫

良俗」は、「善良な風俗」の略で、社会の中で広く受け入れられている道徳的な価値観や、常識的な生活習慣を指す。
法律に明文化されていなくても、一般的に人々が「当然そうあるべき」と考える倫理観や慣習が含まれる。

「公序良俗」という言い回しで使われることが多く、これは「社会の秩序と善良な道徳」をまとめて表す言葉。
契約や言動がこの「良俗」に反する場合、法律上の効力が認められないこともある。

例文

詳細≫

・その広告は良俗に反するとして放送中止になった。

良俗を守ることは、自由な社会にとって重要だ。

語源

詳細≫

「よい」「人々の慣習や生活」という意味から。「良俗」は「善良な習慣」や「道徳的に正しい生活様式」を意味する熟語として、漢文訓読の流れで日本語に定着した。
明治以降、特に法的文脈で「公序良俗」という語の一部として多用されるようになった。

関連記事

公序 (こうじょ)

公序 読み:コウジョ
とは、

概要

詳細≫

公序」は、「公の秩序」の略で、社会全体が守るべき基本的なルールや秩序を意味する。

法令、道徳、慣習などを含み、「個人の自由」や「契約の自由」よりも優先されることがある。
たとえば「公序良俗」という形で使われることが多く、「社会の秩序」と「善良な風俗(=道徳的な価値観)」の両方を指す。

法律や契約の分野では、公序に反する内容は無効とされることがあるため、重要な概念となっている。

例文

詳細≫

公序を乱す行為は、たとえ法律に触れなくても社会的に非難される。

その契約は公序に反するため、法的には無効と判断された。

語源

詳細≫

」は「社会全体」や「国家」を意味し、「」は「秩序」や「整った状態」を表す言葉。中国の古典語に由来し、日本でも律令制の時代から「国家の秩序」や「社会の安定」を表す語として使われてきた。「公序良俗」という熟語は、明治以降の近代法体系の中で定着した表現。

関連記事

秩序