国際
パナマ運河 (ぱなまうんが)
Panama Canal 読み:パナマカナル
パナマ運河 読み:パナマウンガ
とは、
『パナマ共和国にある、大西洋と太平洋を結ぶ運河』
概要
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パナマ運河は、中米パナマ共和国を横断する全長約82キロメートルの運河で、大西洋(カリブ海)と太平洋を結ぶ重要な海上交通路。
1914年に開通し、それまで南米最南端のマゼラン海峡を回る必要があった航路を大幅に短縮した。
運河は閘門式と呼ばれる仕組みを用い、海抜26メートルのガトゥン湖を通過することで、両洋間の高低差を調整している。
かつてはアメリカ合衆国が建設・管理していたが、1999年にパナマ政府に完全返還された。
世界貿易において非常に重要な役割を担っており、毎年多数の船舶が通航している。
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画像:Thoroe(CC BY-SA 2.0)
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ミニマム・アクセス (みにまむあくせす)
ミニマム・アクセス 読み:ミニマムアクセス
とは、
『最低輸入量』
概要
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ミニマム・アクセスとは、関税化が困難な農産物に対して、一定量の輸入を他国に認めることを義務づける制度。
1993年のウルグアイ・ラウンド農業合意に基づいて導入され、1995年のWTO発足とともに各国に適用された。
日本では主にコメに関して適用されており、「ミニマムアクセス米(MA米)」という形で知られる。
これは、たとえ関税で保護されていても、最低限の輸入は拒否できないというルールであり、自由貿易体制の一環として位置づけられる。
語源
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この言葉は英語の minimum access「最小限のアクセス」に由来し、WTOの協定文書などで “minimum access commitment”「最低アクセス約束」という形で使用される。
日本ではこの概念をカタカナ語で「ミニマム・アクセス」と呼び、制度の通称として定着している。
同義語
Minimum Access Volume / MAV (ミニマムアクセスボリューム)
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GATS協定 (がっつきょうてい)
General Agreement on Trade in Services 読み:ジェネラルアグリーメントオントレードインサービシズ
GATS 読み:ガッツ
サービスの貿易に関する一般協定 読み:さーびすのぼうえきにかんするいっぱんきょうてい
とは、
概要
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GATSは、WTOの枠組みに含まれる国際協定であり、サービス分野における貿易の自由化と公正なルールづくりを目的としている。
1995年に発効し、通信、金融、運輸、教育、観光など、幅広いサービス業を対象とする。
各国は、自国がどの分野をどの程度開放するかを「約束表」で定め、それに基づき交渉・実施が行われる。
内外無差別(外国企業と自国企業を同等に扱うこと)や市場アクセス(制限の撤廃)などの基本原則を定めており、透明性・公平性を高める国際的な枠組みとして位置づけられている。
語源
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General「一般的な」Agreement「協定」on Trade「貿易に関する」in Services「サービス分野における」で、「サービス貿易に関する一般的な協定」という意味から。
この協定は、1986年から1994年にかけて行われた「ウルグアイ・ラウンド」(GATT交渉の一環)で策定され、1995年にWTOの発足とともに正式に発効した。物品貿易を扱うGATTに対し、GATSはサービス分野における国際ルールを整備する目的で設けられた。
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アメリカ合衆国移民・関税執行局 (あめりかがっしゅうこくいみんかんぜいしっこうきょく)
United States Immigration and Customs Enforcement 読み:ユナイテッドステイツイミグレイションアンドカスタムズエンフォースメント
ICE 読み:アイス
アメリカ合衆国移民・関税執行局 読み:アメリカガッシュウコクイミンカンゼイシッコウキョク
とは、
『アメリカ合衆国の移民・関税取締を行う連邦機関』
概要
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ICE は、アメリカ国土安全保障省(DHS)に属する連邦の法執行機関で、2003年に設立された。
主な任務は、不法移民の摘発、国外退去の執行、入国審査の補助、税関関連の違法取引の取締り、テロや国際犯罪の防止など。組織内には「国境安全調査局(HSI)」と「執行・国外退去業務局(ERO)」などの部門があり、国内外で広く活動している。
語源
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Immigration「移民」Customs「税関・関税」Enforcement「法の執行・取り締まり」という3つの英語から成り立っている。
これらの語が組み合わさって、「移民と関税に関する法律を執行する機関」としての役割を明示している。9.11以降の安全保障政策強化の一環として設立された。