古語

こたび (コタビ)

こたび 読み:コタビ
とは、

概要

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こたび」は、「このたび(この度)」のやや改まった、または文語的な言い回しで、「今のこの機会」「今回の出来事・事柄」を指す言葉。
現代では主に儀礼的・公式な場面、文章語、または演説・スピーチなどで使われることが多い。

日常会話ではあまり一般的ではないが、フォーマルな表現や書き言葉の中では依然として使われており、礼儀を重んじた文体の一部として定着している。

例文

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こたびの件につきまして、深くお詫び申し上げます。

こたびの受賞は大変光栄に存じます。

語源

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こたび」は、「こ(=この)」+「たび(度)」からなる語。平安時代からすでに使われていた語であり、古語や和歌などにも登場する。「このたび」よりも文語色が強く、格式を感じさせる表現として使い分けられてきた。

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此度 (こたび)

黄泉戸喫 (よもつへぐい)

黄泉戸喫 読み:ヨモツヘグイ
とは、

概要

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黄泉戸喫は、日本神話に由来する表現で、「黄泉(よみ)」は死者の国、冥界を指す。
黄泉の国で食べ物を食べることは、現世に戻れなくなる呪縛とされる。
特に『古事記』のイザナギとイザナミの物語で、イザナギが黄泉の国から逃げる際、イザナミが黄泉戸喫の食べ物を食べてしまったために現世に戻れなくなったとされる。

この表現は、死者の世界に足を踏み入れたことや、戻れなくなることの象徴として使われる。

語源

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黄泉」は古代日本語で死者の国を意味し、「戸喫」は「戸(へ)」は口、「喫」は飲食することを意味する。合わせて「黄泉の食べ物を口にする」という意味になる。

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刀禰 (とね)

刀禰 読み:トネ
とは、

概要

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刀禰は、古代日本で集団や村を統率する役職名。

地方の豪族や有力者が務め、行政や祭祀を司ることが多かった。

後に寺社や武家社会でも使われ、組織の責任者を指すようになった。

語源

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語源には諸説あるが、有力なのは以下の2つの説。

船頭説

刀禰は川や船に関係が深い言葉であり、船の指揮を執る者を指していた可能性がある。

神事説

刀禰が神事に関わる役職だったことから、宗教的な役割に由来するとする説。

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努努 (ゆめゆめ)

努努/努々 読み:ユメユメ
とは、

古語

概要

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努努」は古語で、主に「決して」「いけない」「絶対に」などの意味で使われる。

特に否定的な意味合いを強調する際に使われる表現で、「努努~ない」という形で用いられることが多い。

例えば、「努努油断してはいけない」といった具合に使われる。

語源

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「けっして」を重ねた言葉。

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前駆 (ぜんく)

前駆 読み:ゼンク
とは、

語源

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古語の、前駆「行列の先に立ち、馬に乗って先導すること」という意味から。

同義語

せんぐ

ぜんぐ

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