仏教

卒塔婆 (そとうば/そとば)

卒塔婆 読み:ソトウバ/ソトバ
とは、

概要

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卒塔婆とは、仏教において故人の冥福を祈るために墓や供養の場に立てる木の板を指す。

表面には経文や戒名などが書かれ、五輪塔を象徴する形に作られている。

もとは釈迦の遺骨を納めた塔「ストゥーパ(stūpa)」を模したもので、日本では墓標や追善供養の象徴として広く用いられている。

語源

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語源はサンスクリット語「stūpa(ストゥーパ)」。
本来は「仏塔」を意味し、仏陀の遺骨や遺物を納めた塔を指す。これが音写されて「卒塔婆」となり、後に木製の供養塔を意味するように変化した。

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色即是空 (しきそくぜくう)

色即是空 読み:シキソクゼクウ
とは、

概要

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色即是空」は仏教の言葉で、「」は形あるもの、すなわち物質的な現象を指し、「」は実体のない無常の状態を意味する。
つまり、「形あるものはすべて実体がなく、空である」という真理を表す。

この考えは万物が常に変化し続け、固有の独立した存在がないことを説いている。

般若心経の有名な一句で、仏教哲学の核心の一つ。

語源

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色即是空」はサンスクリット語の「rūpaṃ śūnyatā」と対応し、「(形あるもの)」と「(実体のなさ)」が一体であるという意味。古代インドの仏教哲学に由来し、中国の漢訳経典を通じて日本に伝わった。仏教思想において、存在の本質を理解するための重要な概念である。

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初七日 (しょなのか)

初七日 読み:ショナノカ/ショナヌカ
とは、

概要

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初七日とは、人が亡くなってから数えて7日目に営まれる仏教の法要のこと。

死者の魂は、死後49日間にわたって七日ごとに審判を受けるとされており、その最初の節目となるのが初七日
この日に、閻魔大王による最初の審判が行われると信じられている。

近年では、葬儀当日に初七日法要を合わせて行う「繰り上げ初七日」が一般的になっている。

語源

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死者が死後7日目に閻魔大王から最初の審判を受けるとされているため。

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四十九日

初中後 (しょちゅうご)

初中後 読み:ショチュウゴ
とは、

仏教用語

概要

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初中後とは、仏教において物事の進行段階を「初め」「中間」「終わり」の3つに分けて説く言葉。

修行や教えが順序立てて進むことの重要性を表し、基礎から悟りの完成までの過程を段階的に理解するための概念経典や法話で使われることが多い。

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経典

御霊前 (ごれいぜん)

御霊前/ご霊前 読み:ゴレイゼン
とは、

概要

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御霊前は、四十九日法要までの霊魂に供える香典供物を指す。

仏教の考えでは、故人の霊は四十九日を経て成仏し仏となるため、それ以降は「御仏前」と表現を変える。ただし、宗派によって細かな違いがある場合もある。

語源

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故人の霊」「~の前」で、「故人の霊に供える香典供物」を表す言葉として成立した。

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四十九日法要