生物学

RNA (アールエヌエー)

Ribonucleic acid 読み:リボヌクレイック アシッド
RNA 読み:アールエヌエー
リボ核酸 読み:リボカクサン
とは、

概要

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RNAは、リボースという糖を含む核酸で、生物の細胞内に存在し、DNAの遺伝情報をもとにタンパク質合成を助ける役割を持つ。

一本鎖構造が一般的で、メッセンジャーRNA(mRNA)、リボソームRNA(rRNA)、トランスファーRNA(tRNA)など複数の種類がある。

RNAはタンパク質合成の中心的な役割を果たし、生物の生命活動に不可欠な分子である。

語源

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ribo は「リボース」という糖を指し、nucleic は「核の」を意味し、acid は「酸」を意味する。
これらを合わせて「リボースを含む核酸」という化学的特徴を表す。

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DNA

DNA (ディーエヌエー)

Deoxyribonucleic acid 読み:デオキシリボヌクレイックアシッド
DNA 読み:ディーエヌエー
デオキシリボ核酸 読み:デオキシリボカクサン
とは、

概要

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DNAは、生物の遺伝情報を担う高分子化合物で、ほとんどの生物の細胞核内に存在する。

二重らせん構造が特徴で、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)という4種類の塩基が鎖状に連なっている。

この塩基配列が生命活動に必要なすべての情報(遺伝子)を記録・伝達し、細胞の成長や機能の制御、タンパク質合成の指示に利用される。
こうして生物の形質や特性を決定する根幹となる物質である。

語源

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deoxy は「脱酸素の」を意味し、DNAを構成する糖(デオキシリボース)がRNAの糖(リボース)より酸素原子が一つ少ないことに由来する。
riboは「リボース」という糖を指し、nucleic は「核の」を意味し、DNAが主に細胞核内に存在することに由来する。
acid は「酸」を意味する。
これらを合わせて「脱酸素リボースを含む核酸」という化学的特徴を表す。

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高分子化合物

遺伝子

RNA

遺伝 (いでん)

遺伝 読み:イデン
とは、

概要

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遺伝は、生物の形や性質、機能などが親から子へと伝わる現象を指す。

これは遺伝子を通して行われ、形態、体質、行動の傾向など多くの要素に影響する。

生物学、特に遺伝学の重要な基礎概念であり、人間だけでなく動植物すべてに見られる現象。

語源

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「のこす、伝える」「つたえる」という意味から。
つまり「遺伝」は「性質や特徴を後の世代に伝えること」を表す。

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遺伝子

遺伝子 (いでんし)

遺伝子 読み:イデンシ
とは、

概要

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遺伝子は、生物の形や機能、性質を決定する情報を含むDNAまたはRNAの特定部分を指す。

この情報は親から子へ受け継がれ、形質の遺伝を担う。

遺伝子細胞の中にあり、タンパク質の合成や生命活

語源

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遺伝「性質や特徴を伝える」「生物の個体」を指す漢語から。
つまり「遺伝子」は「性質を子孫に伝える要素」を意味する。

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遺伝

DNA

RNA

多糖 (たとう)

多糖 読み:タトウ
polysaccharide 読み:ポリサッカライド
とは、

概要

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多糖は、グルコースなどの単糖が多数結合してできた高分子の糖類。

でんぷんやセルロース、グリコーゲンなどが代表的。

構造や結合の仕方によって、消化・分解できるもの(でんぷんやグリコーゲン)と、消化できないもの(セルロースなど)に分けられる。

多糖はエネルギーの貯蔵や細胞の構造維持に欠かせない役割を持ち、動物・植物を問わず広く存在する。

水に溶けにくく、甘味はほとんどない。

語源

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英語の polysaccharide に対応する語で、poly-「多い」saccharide「糖」が語源となっている。

英語の語源はギリシャ語の polys「多い」sakcharon「砂糖」に由来する。

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単糖

グルコース