地学

へき開面 (へきかいめん)

へき開面/劈開面 読み:ヘキカイメン
とは、

概要

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結晶は原子や分子が規則正しく配列しているため、ある特定の方向には結合が弱く、力を加えるとその方向に沿って割れやすくなる。
この割れやすい面を「へき開面」と呼ぶ。

鉱物学や結晶学で用いられる概念で、宝石の研磨や鉱物の鑑定にも利用される。

たとえば雲母は非常に完全なへき開を持ち、薄い板状に剥がれやすい。

語源

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へき開「固体を裂き、特定の結晶断面を露出させる手法」という意味から。
つまり「へき開面」とは「裂けて開く面」、すなわち結晶が自然に割れる特定の面を指す学術用語。

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木炭 (もくたん)

木炭 読み:モクタン
とは、

概要

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木炭は、木材を酸素の少ない状態で加熱して炭化させることにより作られる黒色の固体燃料である。

燃焼時に煙や匂いが少なく、火力が安定しているため、調理用や暖房用、工業用の燃料として広く利用される。

また、吸着性が高いため、水や空気の浄化、脱臭、ろ過などにも用いられる。

語源

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木を炭化させて得られる炭であることから名付けられた。

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石炭 (せきたん)

石炭 読み:セキタン
とは、

概要

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石炭は、古代の植物が長期間にわたり土中で圧縮・炭化して形成された鉱物である。

燃やしてエネルギー源として利用されるほか、鉄鋼生産のコークス原料や化学工業の原料としても幅広く使われる。

石炭には亜炭、褐炭、瀝青炭、無煙炭などがあり、それぞれ含炭量や燃焼特性が異なる。

語源

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石炭」は、石のように固く黒い炭であることから名付けられた。

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Sea glass (シーグラス)

sea glass 読み:しーぐらす
とは、

概要

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シーグラスとは、海に捨てられた瓶やガラス製品の破片が長い年月をかけて波に揉まれ、砂や岩で削られることで、角が丸くなり曇りガラスのような質感になったものを指す。

環境によっては色や形がさまざまで、アクセサリーやインテリア素材として用いられる。

語源

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sea「海」glassガラス」という直訳的な呼び名で、つまり「海のガラス」を意味する。
日本語でもそのまま外来語として使われている。

同義語

beach glas (ビーチグラス)

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glass

メノウ (めのう)

メノウ/瑪瑙/碼碯 読み:めのう
agate 読み:アゲート/アゲット
とは、

概要

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メノウ石英(SiO₂)の変種で、微細な鉱物や不純物の層により、縞模様や独特の色彩を持つ鉱物である。

赤、青、白、灰色など様々な色が見られ、半透明から不透明まで幅がある。

宝飾品や印章、装飾品などに利用されるほか、古来よりお守りや装飾品としても重用されてきた。

化学的性質は石英とほぼ同じで、硬度が高く、化学的に安定している。

語源

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メノウ

メノウ瑪瑙)」は、10世紀前半成立の『和名類聚抄』巻11「玉類」の項目で「馬脳」と表記され、「俗音、女奈宇」と記されていることに由来。
石の外観が馬の脳に似ていることから名付けられた。

Agate

古代ギリシャ語 achates に由来し、シチリア島のアカテス川で採掘されたことにちなむ。
後にラテン語で “agate”、英語でも “agate” と呼ばれるようになった。

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石英

画像:峠 武宏(CC BY-SA 3.0
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