きどい 読み:キドイ
とは、
山形方言
『あくやクセが強く、風味が濃く感じられる』
概要
詳細≫
「きどい」は、山形を中心に使われる方言で、主に山菜のあくやえぐみ、強いクセを感じるときに使う語。
味が濃い、風味がとがっている、といったニュアンスを含み、食べづらさを伴う場面で用いられることが多い。「この山菜、きどくてかんねー(食えねー)」のように、日常の食に関する感覚的な表現として定着している。
例文
詳細≫
・このわらび、きどくて食われね。
・山菜は好きだけど、これはちょっときどいな。
語源
詳細≫
語源には諸説があり確定していない。
一説では、「きっと」の古い形とされる「きと」に由来し、「そのもの本来の特徴がはっきり表れている」という性質を示す語だったとされる。
この説では富山方言「きときと(新鮮で活きが良い)」と同系統とみなすが、学術的な裏付けは十分ではなく、推測的な位置づけにとどまる。