科学
特殊相対性理論 (とくしゅそうたいせいりろん)
特殊相対性理論 読み:トクシュソウタイセイリロン
とは、
『高速で移動することで、時間の経過の速度が変化するという理論』
概要
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特殊相対性理論は、アルベルト・アインシュタインが提唱した理論で、光速に近い速度で運動する物体の時間や空間が観測者によって異なることを説明する。
この理論では、光速がすべての観測者に対して一定であり、物体の速度が速くなるほど時間が遅くなる「時間の遅れ」や、物体の長さが縮む「長さの収縮」などの現象を導く。
特殊相対性理論の例
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光速に近い速度で宇宙船を飛ばして宇宙旅行に出たとする。宇宙船の中では、時間が遅れて進むので、乗っている人の肉体や思考はゆっくり進む。
例えば、宇宙船で1年過ごして地球に戻ると、地球では数十年が経過しているかもしれない。
このように、高速移動中は自分の時間はゆっくり進み、周囲の人々とは時間の進み方がズレるというのが、特殊相対性理論の特徴。
語源
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“Spezielle Relativitätstheorie”は、アインシュタインが提唱した特殊相対性理論のドイツ語名称。英語では“Special Theory of Relativity”に訳され、日本語では「特殊相対性理論」となった。これは、時間と空間の相対性を扱う理論で、一般相対性理論と区別するため「特殊」がつけられた。
「特殊」なのは、適用範囲が限定されているから。特殊相対性理論は、「等速直線運動をする(=加速しない)慣性系」に限った理論。つまり、重力の影響を無視できる状況にだけ適用される。
同義語
独:Spezielle Relativitätstheorie (シュペツィエレレラティヴィテートステオリ)
英:Special relativity (スペシャルセオリーオブレラティビティ)
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ホログラム (ほろぐらむ)
方解石 (ほうかいせき)
方解石 読み:ホウカイセキ
Calcite 読み:カルサイト
とは、
『炭酸カルシウムからなる鉱物』
概要
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方解石は、化学式 CaCO₃ で表される炭酸カルシウムの結晶で、地球上で広く見られる鉱物の一種。透明なものや白色、黄色、ピンク色など、様々な色を持つ。
特徴的な性質として、結晶構造が三方晶系であり、特定の方向に割れやすい「劈開」を持つ。
また、強い二重屈折を示すため、光学的な応用にも利用されることがある。
石灰岩や大理石の主成分としても知られる。
語源
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方解石の語源は、この鉱物が特定の方向に規則的に割れる性質(劈開)に由来する。「方」は割れる方向を、「解」は割れることを意味し、「一定方向に割れる石」という意味になる。もともとは別の鉱物「硬石膏」を指していたが、後に現在の炭酸カルシウム鉱物に転用された歴史がある。