化石人類 (かせきじんるい)

化石人類 読み:カセキジンルイ
とは、

概要

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化石人類とは、地層などから化石として発見された、すでに絶滅した人類の種やその祖先を指す言葉である。
現生人類(ホモ・サピエンス)以前に存在した人類で、直立歩行を行い、道具を使用していたとされる。

化石人類には大きく分けて、猿人・原人・旧人の三段階があり、それぞれが進化の過程における異なる段階を示す。代表的な例には、アウストラロピテクス(猿人)、ホモ・エレクトス原人)、ネアンデルタール人(旧人)などがある。

語源

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化石人類」という言葉は、「化石」として発見された「人類」という意味の日本語の複合語であり、現存せず、遺物として確認される人類を指す学術用語である。

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化石

原人 (げんじん)

原人 読み:ゲンジン
とは、

概要

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原人とは、人類の進化の段階において、猿人(アウストラロピテクスなど)と現生人類(ホモ・サピエンス)の中間に位置づけられる化石人類である。
代表的な原人には、「ジャワ原人」や「北京原人」などがあり、いずれも現在では「ホモ・エレクトス」に分類されている。

原人は直立二足歩行を行い、石器を使い、火を扱ったと考えられている。脳容量は平均すると900〜1100cc程度で、猿人より大きく、現代人よりはやや小さい。

語源

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原人」という言葉は、「原始的な人類」を意味し、「」は「はじまり」「もと」を表す漢字。「」はそのまま「人類」を指し、進化の初期段階にある人類を表現する日本語の用語である。

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ホモ・エレクトス

Pithecanthropus erectus (ピテカントロプスエレクトス)

pithecanthropus erectus 読み:ぴてかんとろぷすえれくとす
ジャワ原人 読み:じゃわげんじん
とは、

概要

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ピテカントロプス・エレクトス は、19世紀末にオランダ人医師・人類学者のユージン・デュボアがジャワ島(現在のインドネシア)で発見した化石人類に付けた学名である。
発見当初は「猿(ピテコス)と人(アントロポス)の中間的存在」とされ、大きな注目を集めた。

その後の研究により、この化石人類はホモ属に属する初期の原人であると判断され、現在では「ホモ・エレクトス」という分類名が一般に用いられている。
つまり、ピテカントロプス・エレクトス は 現在のホモ・エレクトスの古い呼称であり、特に「ジャワ原人」を指す際に使われていた。

語源

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Pithecanthropus」は、ギリシャ語の「猿(ピテコス)」と「人間(アントロポス)」を組み合わせた言葉で、「猿人間」という意味になる。
erectus」はラテン語で「直立した」を意味し、全体として「直立する猿人間」という意味を持つ名前である。

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ホモ・エレクトス

Homo erectus (ホモエレクトス)

Homo erectus 読み:ほもえれくとす
とは、

概要

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ホモ・エレクトスとは、およそ190万年前から数十万年前にかけて生存していた化石人類で、ラテン語で「直立する人」を意味する。アフリカで出現し、その後アジアやヨーロッパへ広く拡散した。
火の使用や簡単な石器の製作、集団での狩猟などの高度な行動が見られ、ホモ・サピエンス(現生人類)の直接の祖先とされている。

代表的な化石としては、ジャワ原人や北京原人があり、これらはいずれもホモ・エレクトスに分類される。

なお、ホモ属(Homo)に分類される以前は、「ピテカントロプス・エレクトス(Pithecanthropus erectus)」と呼ばれていたが、後に分類が見直されて現在の名称となった。

語源

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ラテン語の homo「人間」erectus「直立した」の意味。つまり「直立した人間」を意味し、直立二足歩行を特徴とする点に由来する

同義語

ホモ・エレクトゥス (ほもえれくとぅす)

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水引 (みずひき)

水引 読み:ミズヒキ
とは、

概要

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水引とは、贈り物や金封、祝儀袋・不祝儀袋などに結びつけられる装飾的なひもで、和紙のこよりに糊を引き、乾かして固めたものが基本である。
色や結び方によって意味が異なり、慶事や弔事に応じて使い分けられる。

水引は単なる装飾ではなく、「人と人との縁を結ぶ」象徴としての役割をもつ。
また、「心を込めて丁寧に包む」という日本独自の礼儀や美意識を表す文化でもある。

語源

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水引の起源は飛鳥時代にさかのぼるとされ、中国からの贈り物に紅白の紐を結びつけたのがはじまりと伝えられている。
当時は「水引の紙」と呼ばれる和紙に水糊を引いて作ったこよりを使用していたため、「水引」という名称が生まれた。

その後、室町時代には贈答の文化とともに定着し、江戸時代にかけて種類や意味がさらに多様化した。

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