PET検査 (ぺっとけんさ)

positron emission tomography 読み:ポジトロンエミッショントモグラフィー
ポジトロン断層法 読み:ポジトロンダンソウホウ
PET検査 読み:ペットケンサ
とは、

概要

詳細≫

PET検査は、体内の細胞活動を可視化する画像検査の一種。
微量の放射性薬剤を体内に注射し、その薬剤がエネルギー消費の多い細胞に集まる性質を利用して撮影する。

特にがん細胞は正常な細胞よりも多くのブドウ糖を消費するため、薬剤が集中しやすく、その部分が画像上で明るく映る。
これにより、がんの早期発見、転移や再発の確認、治療効果の判定などに活用される。

語源

詳細≫

PETは英語の Positron Emission Tomography(ポジトロン・エミッション・トモグラフィー/陽電子放出断層撮影法)の略称。
「ポジトロン」は陽電子を意味し、薬剤から放出された陽電子が体内で反応する際に出る放射線を撮影する仕組みから名づけられた。

同義語

詳細≫
表現 解説
PET検査ペットけんさ 一般的な呼び方。医療現場でも患者向けに使われる。
PETスキャンペットスキャン 英語圏でよく使われる言い方。日本でも技師や専門家が使うことがある。
ポジトロン断層法ポジトロンだんそうほう 正式な日本語訳。専門文献や学会資料などで使われる。
ポジトロンCTポジトロンシーティー 古い言い方や一部施設で使われることがある(CTとPETを組み合わせた機器もあるため混同されやすい)。
PET/CT検査ペットシーティーけんさ PETにCT画像を加えてより詳細な診断を可能にした検査。現在はこちらが主流。

関連記事

石灰化 (せっかいか)

石灰化 読み:セッカイカ
calcification 読み:カルシフィケイション
とは、

概要

詳細≫

石灰化とは、カルシウムなどのミネラルが組織内に沈着し、組織が硬く変化する現象のこと。

主に血管、肺、腎臓、軟部組織などで見られる。

病気の治癒後の跡や、慢性的な炎症、代謝異常などが原因で起こることが多い。良性のものもあれば、病的な変化の一部として現れる場合もある。

語源

詳細≫

石灰」は炭酸カルシウムを主成分とする白色の粉末を意味し、「石灰化」はそれが組織内に沈着する状態を指す医学用語。

関連記事

石灰

便覧 (びんらん)

便覧 読み:びんらん/べんらん
とは、

概要

詳細≫

便覧とは、ある分野やテーマについて、重要な情報や知識を簡潔にまとめた資料や書籍のこと。

多くの場合、一覧や表、図解などを用いて整理されており、手早く内容を確認するために使われる。

主に教育現場や業務用の参考資料として用いられ、教科書の補助教材や、業務マニュアルのような形で活用されることが多い。

語源

詳細≫

便「便利」「よくみる」の合成語。「手軽に見る」「簡単に参照できるもの」という意味から、知識や情報を要点ごとにまとめた資料を指すようになった。

関連記事

黄金株 (おうごんかぶ)

黄金株 読み:オウゴンカブ
Golden share 読み:ゴールデンシェア
とは、

概要

詳細≫

黄金株とは、特定の株主に対して、重要な会社の意思決定に対して拒否権(=議決に対する否決権)を与える特別な株式のこと。

一般的な株式と異なり、取締役の選任・解任や合併など、重大な経営判断において、この株を持つ者の同意がないと決議を成立させることができない。

敵対的買収を防ぐ手段や、親会社が子会社の重要意思決定をコントロールする目的などで用いられることがある。

会社法上では、「種類株式」として位置づけられ、その中で特別な議決権を持つ株として設計される。

通常は一株だけがこのような権限を持つため「黄金」と呼ばれる。

語源

詳細≫

1980年代にイギリス政府が国営企業を民営化する際、国家が一部の重要な決定に対して拒否権を保持する目的で導入した制度に由来する。この特別な株式を「golden share(金の株)」と表現したことで広まった。

日本ではこれを直訳し、「黄金株」と呼ぶようになった。

関連記事

株式

愉悦 (ゆえつ)

愉悦 読み:ユエツ
とは、

概要

詳細≫

愉悦とは、心の底から楽しい、あるいは嬉しいと感じる気持ちのことを指す。

単なる一時的な快楽ではなく、内面的で深い満足感や喜びを含む。

日常の中では「愉悦の表情」「愉悦に浸る」のように使われることが多く、静かで落ち着いた喜びを表すときに用いられることが多い。

語源

詳細≫

「たのしむ」「よろこぶ」と言う意味から。
それぞれの字が喜びを表す語であることから、重ねて使うことでより深い喜びの感情を表す熟語になった。

関連記事