黄金株 (おうごんかぶ)

黄金株 読み:オウゴンカブ
Golden share 読み:ゴールデンシェア
とは、

概要

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黄金株とは、特定の株主に対して、重要な会社の意思決定に対して拒否権(=議決に対する否決権)を与える特別な株式のこと。

一般的な株式と異なり、取締役の選任・解任や合併など、重大な経営判断において、この株を持つ者の同意がないと決議を成立させることができない。

敵対的買収を防ぐ手段や、親会社が子会社の重要意思決定をコントロールする目的などで用いられることがある。

会社法上では、「種類株式」として位置づけられ、その中で特別な議決権を持つ株として設計される。

通常は一株だけがこのような権限を持つため「黄金」と呼ばれる。

語源

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1980年代にイギリス政府が国営企業を民営化する際、国家が一部の重要な決定に対して拒否権を保持する目的で導入した制度に由来する。この特別な株式を「golden share(金の株)」と表現したことで広まった。

日本ではこれを直訳し、「黄金株」と呼ぶようになった。

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